「腹の虫」の研究 日本の心身観をさぐる (南山大学学術叢書) 著者:長谷川 雅雄 出版社:名古屋大学出版会 ジャンル:自然科学・環境 「虫が知らせる」「虫の居所が悪い」といった表現の根底には、日本特有の「虫」観がある。かつての医学思想、文芸作品、民俗風習などを横断的に読み解き、「虫」の多面的な姿から日本… 「腹の虫」の研究 日本の心身観をさぐる [著]長谷川雅雄、辻本裕成、ペトロ・クネヒト、美濃部重克 九州国立博物館で『針聞書(はりききがき)』という戦国時代の医学書を見物したことがある。いわゆる「腹の虫」を扱った珍しい図が載っているのだ。さながら新種の妖怪か「ゆるキャラ」並みの奇妙奇天烈(きてれつ)な姿をしており、同館でフィギュアになって販売されるほどの隠れアイドルである。「虫の知らせ」「虫が好かない」、あるいは「虫の居所が悪い」というように、ムカムカして腹の虫が納まらない不快感をもたらす
![「『腹の虫』の研究 日本の心身観をさぐる」書評 妖怪?病原体? 正体探る大捕物|好書好日](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/62270c12c5296bc480106dcabcc2f07035b179db/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fp.potaufeu.asahi.com%2Fbook%2Fimg%2Fcommon%2Flogo_ogp.jpg)