自然のDNAに特許認めず=人工合成は有効−米最高裁 自然のDNAに特許認めず=人工合成は有効−米最高裁 【ワシントン時事】米連邦最高裁は13日、人体から取り出され、その後手を加えていないDNAについて、特許の対象にはならないとの判断を示した。ただ、人工的に合成したDNAに関しては、特許を認めるとした。 最高裁は、自由な研究活動を支持する学者らが、乳がんと卵巣がんのリスク診断の目安となるDNAに関する七つの特許を無効とするよう求めた裁判で、判事全員一致の司法判断を提示。このうち、人間から分離されたDNAは「自然の産物」であって発明に当たらず、特許を認めることはできないと認定した。 米政府は既に、4000の人間のDNAの特許を承認。最高裁判断を受け、DNAに関連した技術の利用コストが低下し、研究の裾野拡大につながる可能性がある。乳がんなどのリスク診断の費用も下がる公算が大きい。一方、「相補