覚醒剤約1キロをマレーシアから密輸したとして覚醒剤取締法違反(営利目的密輸)などに問われ、1審の裁判員裁判で無罪、2審で逆転有罪となった相模原市の会社役員安西喜久夫被告(61)の上告審判決が13日、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)であり、2審判決を破棄して無罪を言い渡した。再逆転で無罪が確定する。 安西被告は2009年11月1日、小分けにした覚醒剤入りのチョコレート缶3個をボストンバッグに隠して成田空港に持ち込んだとして逮捕、起訴された。1審・千葉地裁は10年6月、裁判員裁判で初の全面無罪を言い渡したが、2審・東京高裁はこれを破棄し、懲役10年、罰金600万円の逆転有罪としていた。