母子殺害、刑務官に無罪=死刑破棄の差し戻し審−大阪地裁 母子殺害、刑務官に無罪=死刑破棄の差し戻し審−大阪地裁 大阪市平野区のマンションで2002年、母子が殺害された事件で、殺人と現住建造物等放火の罪に問われた大阪刑務所刑務官森健充被告(54)=休職中=の差し戻し審判決が15日、大阪地裁であった。水島和男裁判長は「被告が事件当日、マンションの部屋に入った事実は認定できない」として無罪(求刑死刑)を言い渡した。 最高裁が事実誤認を理由に死刑判決を破棄した事件で無罪が言い渡されるのは、石川県で元タクシー運転手が殺害された「山中事件」(無罪確定)以来22年ぶり。 森被告は捜査段階から「現場に行ったことはない」と一貫して無実を主張。被告と事件を直接結び付ける証拠はなく、一、二審は状況証拠で立証した検察側の主張を認めたが、最高裁は10年4月、マンション踊り場の灰皿から見つかった被告の吸い殻が、変