荘園墾田永年私財法から応仁の乱まで 伊藤俊一 著 荘園は日本の原風景である。公家や寺社、武家など支配層の私有農園をいい、奈良時代に始まる。平安後期から増大し、院政を行う上皇の権力の源となった。鎌倉時代以降、武士勢力に侵食されながらも存続し、応仁の乱後に終焉を迎えた。私利私欲で土地を囲い込み、国の秩序を乱したと見られがちな荘園だが、農業生産力向上や貨幣流通の進展に寄与した面は見逃せない。新知見もふまえ、中世社会の根幹だった荘園制の実像に迫る。 書誌データ 初版刊行日2021/9/21 判型新書判 ページ数304ページ 定価990円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-102662-0 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店 ❑有隣堂 ❑TSUTAYA ❑くまざわ書店 書評掲載案内 ・山川歴史PRESS13号(2023年4月10日発行)/高