6年に1度のロシア大統領選の投票が、15日から3日間行われる。 ウクライナ侵攻に乗じて自国で言論を弾圧し、保守派の支持を集めるプーチン大統領が、圧勝で通算5選を決めるのが確実な情勢。「反戦候補」を排除し、政権に従順な野党候補3人と形式的に争う「無風選挙」だが、行き場を失ったリベラル票の行方も焦点だ。 【地図で見る】ウクライナ戦況マップ 最終日の開票を経て、モスクワ時間17日夜(日本時間18日未明)に大勢が判明する。 「敵はさまざまな挑発を準備している」「(選挙を)妨害しようとしている」。政権の影響下にある中央選管のパムフィロワ委員長は11日、警戒を促す異例のコメントを発表した。 念頭にあるのは、獄死した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の側近や支持者らが呼び掛けた「プーチンに反対する正午」と銘打つ示威行為。投票日に投票所へ足を運んでも取り締まりを受けないという理屈で、最終日の現地時間1