欧州規模のデジタル情報保存に関するプロジェクトPLANETSは、デジタル情報の保存という事業について、ベンダーやサービス提供者の視点から課題をまとめたレポート(白書)を公表しています。先進的IT企業18社へのインタビュー調査をまとめたもので、主な発見として、次のような点があげられています。 ・デジタル保存は全ての産業に関係することであるため、成長の可能性は十分にある。 ・現在は文化機関が主導的な役割を果たしているが、民間部門でも取組みが始まっている。 ・法的義務であることが取組みの主要因である。 ・デジタル保存の方針を定めていない機関が多い。 ・費用と便益についての情報が不足している。 ・デジタル保存の予算は短期間でプロジェクトベースのものが多い。 An Emerging Market: Establishing Demand for Digital Preservation Tools
欧州委員会主導の、デジタルコンテンツの保存と長期アクセスに関する4年間のプロジェクト“Planets”の完了に伴い、このほど長期的なデジタル保存を目指した非営利団体“Open Planets Foundation”が設立されたとのことです。Planetsプロジェクトの作業を発展させ、国際的なデジタル保存に関する共同体を構築することを目的としており、参加館に対して、技術や助言、オンラインサービス等を提供するとのことです。設立に際しては、英国図書館(BL)を中心に、オランダ王立図書館やデンマーク王立図書館、Microsoft Research等が資金提供を行ったようです。 Europe lays Foundation for preserving digital heritage(BLのプレスリリース) http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease201008
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