パキスタンの首都イスラマバードにあるスズキの大型ディーラー店では、顧客が感極まった表情を見せることがしばしばあるという。 「たくさんの顧客が、初めて『メヘラン』を手に入れる時、文字通り涙するんです。というのも、このクルマを買うために、生涯かけてこつこつと貯金してきた人が多いからです」と、同ディーラーの社長、モハムド・アリ・ハーリド氏は話す。 1989年の発売以来、モデルチェンジなし しかし、パキスタンを走る最も安いクルマの1つであるスズキのメヘランについては、もっと泣くべき要素が多くある。このボックスタイプの珍妙なクルマは、1989年のデビュー以来ほとんど変わっていない。タクシー運転手たちは、工場から直接出荷されたばかりの部品でも、すぐ交換しなければならない、と文句を言っている。 メヘランはこの国で手に入る唯一の小型車であるうえ、手に入れるには何カ月も待たなければならない。ベーシックモデル
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