ブックマーク / www.vice.com (74)

  • 北朝鮮労働者調査の旅 ⑥ 鉄の棒を持った作業員

    今年の元旦、ロシアのウラジオストクで、朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)の男性が焼身自殺を図り、死亡する事件が発生した。この男性は北朝鮮から派遣された労働者で、自宅からは、「生活が苦しく疲れた。誰も恨んではいない」などと書かれた遺書が発見されている。 これまで北朝鮮は、密接な関係を持つロシア中国を中心に、アジア、中東、アフリカ、欧州諸国などに、多数の労働者を派遣してきた。彼らの職種は、林業、鉱業、建設業をはじめ、多岐に渡る。こういった動きは、核開発に端を発する経済制裁をかいくぐり、外貨を獲得するためのものと見られている。海外に派遣された北朝鮮労働者数は、10万人以上とも見積もられ、なかでもロシアでは約5万人が働いているとの報告もある。その労働環境はかなり劣悪で、給料のほとんどは北朝鮮に没収され、手取りは120~150ドル、労働時間は1日20時間に及ぶこともあり、休日はほぼ皆無だ。十分

    北朝鮮労働者調査の旅 ⑥ 鉄の棒を持った作業員
    otakky
    otakky 2016/04/23
  • UNDER THE INFLUENCE ① :ニューヨーク・ハードコア

    これまでの偉大な音楽は、私たちの文化と生活を大きく支えてきた。そしてそれらは、現在のシーン、そして現在の社会に、どのような影響を与えてきたのか。ドキュメント・シリーズ「UNDER THE INFLUENCE」スタート。ナレーターはティム・アームストロング(RANCID)。 多数のアーティストやミュージシャンなどを輩出した街ニューヨーク。その個性的なキャラクターや作品は、世界中の人々を虜にし、数々のシーンを生み出した。しかし1970年代に入ると財政は傾き、犯罪も増加。ニューヨークの治安は一気に悪化する。白人層は次々に郊外へ逃げ出す中、ニューヨークに残ったのはワーキング・クラスの人々。彼らは、パンクさえも古い価値観と捉え、独自のシーンを形成していく。ニューヨーク・ハードコアの誕生。

    UNDER THE INFLUENCE ① :ニューヨーク・ハードコア
    otakky
    otakky 2016/04/23
  • 北朝鮮労働者調査の旅 ⑤ 次の運転手は金歯でジャージ

    今年の元旦、ロシアのウラジオストクで、朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)の男性が焼身自殺を図り、死亡する事件が発生した。この男性は北朝鮮から派遣された労働者で、自宅からは、「生活が苦しく疲れた。誰も恨んではいない」などと書かれた遺書が発見されている。 これまで北朝鮮は、密接な関係を持つロシア中国を中心に、アジア、中東、アフリカ、欧州諸国などに、多数の労働者を派遣してきた。彼らの職種は、林業、鉱業、建設業をはじめ、多岐に渡る。こういった動きは、核開発に端を発する経済制裁をかいくぐり、外貨を獲得するためのものと見られている。海外に派遣された北朝鮮労働者数は、10万人以上とも見積もられ、なかでもロシアでは約5万人が働いているとの報告もある。その労働環境はかなり劣悪で、給料のほとんどは北朝鮮に没収され、手取りは120~150ドル、労働時間は1日20時間に及ぶこともあり、休日はほぼ皆無だ。十分

    北朝鮮労働者調査の旅 ⑤ 次の運転手は金歯でジャージ
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    otakky 2016/04/23
  • 北朝鮮労働者調査の旅 ④ 壊れかけの橋を新車で渡るロシアの漢

    今年の元旦、ロシアのウラジオストクで、朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)の男性が焼身自殺を図り、死亡する事件が発生した。この男性は北朝鮮から派遣された労働者で、自宅からは、「生活が苦しく疲れた。誰も恨んではいない」などと書かれた遺書が発見されている。 これまで北朝鮮は、密接な関係を持つロシア中国を中心に、アジア、中東、アフリカ、欧州諸国などに、多数の労働者を派遣してきた。彼らの職種は、林業、鉱業、建設業をはじめ、多岐に渡る。こういった動きは、核開発に端を発する経済制裁をかいくぐり、外貨を獲得するためのものと見られている。海外に派遣された北朝鮮労働者数は、10万人以上とも見積もられ、なかでもロシアでは約5万人が働いているとの報告もある。その労働環境はかなり劣悪で、給料のほとんどは北朝鮮に没収され、手取りは120~150ドル、労働時間は1日20時間に及ぶこともあり、休日はほぼ皆無だ。十分

    北朝鮮労働者調査の旅 ④ 壊れかけの橋を新車で渡るロシアの漢
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    otakky 2016/04/22
  • 北朝鮮労働者調査の旅 ③ 呑んだくれて着いた町

    今年の元旦、ロシアのウラジオストクで、朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)の男性が焼身自殺を図り、死亡する事件が発生した。この男性は北朝鮮から派遣された労働者で、自宅からは、「生活が苦しく疲れた。誰も恨んではいない」などと書かれた遺書が発見されている。 これまで北朝鮮は、密接な関係を持つロシア中国を中心に、アジア、中東、アフリカ、欧州諸国などに、多数の労働者を派遣してきた。彼らの職種は、林業、鉱業、建設業をはじめ、多岐に渡る。こういった動きは、核開発に端を発する経済制裁をかいくぐり、外貨を獲得するためのものと見られている。海外に派遣された北朝鮮労働者数は、10万人以上とも見積もられ、なかでもロシアでは約5万人が働いているとの報告もある。その労働環境はかなり劣悪で、給料のほとんどは北朝鮮に没収され、手取りは120~150ドル、労働時間は1日20時間に及ぶこともあり、休日はほぼ皆無だ。十分

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    otakky 2016/04/21
  • パナマ文書の主役「モサック・フォンセカ社」について

    「現在、モサック・フォンセカ社は、オフショア取引に関わる企業として世界でも5の指に入る」とICIJは記載した。「500人以上の従業員と関係者がスイス3ヵ所、中国8ヵ所を含む世界40以上のオフィスで働いており、2013年、同社の売上は4,200万ドル以上である」 モサック・フォンセカ社とクライアントの関係は、例えるならこうだ。「50フィートのヨットをあるオーナーがサントロペに停めている。彼は自らがヨットのオーナーであるのを世間に知られたくない。オーナーはいったいどんな人物なのか。恐らく彼は、暢気にクルージングでもしようものなら世界中から非難されるような、政情不安で知られる「とある国家」の政府高官だ。彼は、自身の名義でヨットを登録せずとも、モサック・フォンセカ社がタックスヘイブンで登記したシェルカンパニーの名義を利用し、ヨットの購入と登録が可能になる」 もし、誰かがヨットの船主を突き止めよう

    パナマ文書の主役「モサック・フォンセカ社」について
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    otakky 2016/04/20
  • 高級娼婦の宣材を撮り続ける女性カメラマン

    ダニーガールに、エスコートガールたちを週に何人も、長年にわたり撮影し続けるのがいかなる体験なのか、いくつかの質問を投げかけた。『オズの魔法使い』でカーテンをめくり、偉大な魔法使いのショボい正体を見つけたドロシーのように、複雑かつ巨大化していく風俗業界のカーテンをめくった彼女の世界観はどう変わったのだろう。 エスコートガールの写真を撮るようになったキッカケを教えて下さい。 最初は、それがメインになるなんて想像もしてなかった。トロントの美術学校に通ったんだけど、14歳の頃から、濡れたり、トップレスだったりする友人の写真は撮っていたわ。ユダヤ人サマーキャンプでも友人を撮った。2人で堂から抜け出して、大きなシャワールームで彼女をインスタントカメラで撮影したりしてね。そのカメラを入れておいたカバンが盗まれたのはヤバかったかな。あんなフィルム持ってたせいで盗んだ人が警察に捕まったりしてなかな、なんて

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    otakky 2016/04/19
  • 台北のハラール・スケーター

    しばらく台北で暮らしていれば、ハラール・フードはそれほど珍しくもない。観光で台北を訪れるだけではわからないかも知れないが、私は、タトゥーパーラーで、イランのケバブ職人とトルコのケバブ・ラップ職人がケバブの調理法について口論するのを目撃した。台北のハラール・マーケットは小さいとはいえ、しっかりとした基盤がある。 友人たちから「外国人じゃない。台湾人だ」と評される、ナイジェリア出身で21歳のモハメド・ナメイラジ(Muhammad Namairage)と高校の同級生、台北出身で21歳のマーク・ライ(Mark Lai)は、台北ハラール・マーケットの新顔だ。 ハラール屋台「NoType」の厨房に立つモハメド・ナメイレジと彼を見守るマーク・ライ モハメドは14年前に台北に移り住み、その後すぐに台北のスケート・シーンに飛び込んだ。彼の父は、台北にあるナイジェリアの在外交館長なので、外国のパスポートを所持

    台北のハラール・スケーター
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    otakky 2016/04/18
  • 戦争の傷を癒し続けるバグダッドの医師たち

    イラク共和国首都バグダッド。今年に入ってから、ISによる自爆テロ事件が相次いで起こっている。1月11日には、ショッピングモールなど4カ所で爆発があり、50人以上が死亡。2月28日には、北部サドルシティーで70人以上が死亡。さらに3月6日には、爆弾を積んだトラックが近郊の検問所に突っ込み、自爆して60人が死亡。また、3月25日には、バグダッドの南イスカンダリーヤのサッカー場で、1人の男が自爆。イスカンダリーヤ市長を含む30人が死亡した。それぞれの事件について、ISは犯行声明を発表。宗派が混在するバグダッドの中でも、スンニ派のISは、今後もシーア派地区の攻撃を続けると表明している。 3月6日、爆弾を積んだトラックが検問所に突っ込んで自爆した。Photo by Khider Abbas/EPA この30年、バグダッドは常に戦争に振り回されてきた都市だ。1980年からのイラン・イラク戦争、1990

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    otakky 2016/04/17
  • モスル奪還への道 ① 丘上からISを狙うペシュメルガ

    モスル(またはモースル。英語: Mosūl, アラビア語: موصل‎ )は、バクダットからおよそ400キロ北西に位置するイラク第二の都市。ニナワ州の州都で、人口は約175万人。人古代ニネヴェの遺跡と世界有数の石油生産で知られ、住民のほとんどはアラブ人であるが、周囲の地域はクルド人地域になる。そのためこの一帯はクルド人も古くから多く住み、民族的・政治的に様々な問題を抱えてきた。そして2014年6月9日、ダウラ・アルイスラミーヤ(通称イスラム国、以下IS)が、政府施設や警察署などを攻撃し、モスルを掌握。シャリーアに基づく新たな行政を開始し、現在もモスルは、ISが占拠している。 モスルは石油埋蔵量が多く、その利権を狙うISと、イラク中央政府及びクルド自治政府は、武力抗争を続けてきた。2014年末からアメリカ、イギリス、そしてフランスなども、ISへの空爆、そしてイラクとクルドに武器援助を始めたが

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    otakky 2016/04/13
  • イラクをめぐる闘い(9)難航する第二都市モスルの奪還

    2014年6月29日、国家樹立を宣言した武装勢力ダウラ・アルイスラミーヤ(通称イスラム国、以下IS)は、2016年4月現在、未だ、シリア、イラクにまたがる広範囲を占拠し続けている。ISに衰えの兆し、ピークは過ぎた、等々、楽観的な報道が散見されるものの、アメリカ率いる有志連合ですら過激武装集団を壊滅させるに至っていない。戦地を知らぬ自称専門家たちは何をもって、衰退、ピーク、云々を語るのか。断片的な情報を繋ぎ合わせただけの解説は果たして的を射ているのか。真実を探るべく、ISと対峙する人々の事情と心情を追う、シリア、イラクからのレポート・シリーズ。 wikipedia モスルは、バクダットからおよそ400キロ北西に位置するイラク第二の都市。古代ニネヴェの遺跡と世界有数の石油生産で知られ、住民のほとんどはアラブ人であるが、周囲の地域はクルド人地域になる。2014年6月9日、ISは、政府施設や警察署

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    otakky 2016/04/11
  • メキシコを席捲した ロス・セタスという暴力装置

    メキシコ麻薬戦争開始時期には諸説あるが、1989年、ナルコ界のゴッド・ファーザー、スペイン語なら「エル・パドリーノ」、グアダハラの奸雄「フェリックス・アンヘル・ガジャルド」の逮捕、投獄こそ、その端緒である。彼の逮捕直後、残されたナルコ・スターたちは、獄中のゴッド・ファーザーの呼びかけにより、アカプルコで一週間に渡る酒池肉林のナルコ・サミットを開催した。表向きは穏やかに幕を閉じたサミットも、内実は、ゴッド・ファーザーの不在を好機とばかりに、ナルコ利権を賭けた権謀術数が渦巻いていた。 その当時、メキシコのナルコ界は、コロンビアのカリ・カルテル、メデジン・カルテルといった個別の組織が日夜を問わず血戦を繰り広げるような混沌とした状況ではなく、グアダハラのゴッド・ファーザーによって取り仕切られていた。しかし、エル・パドリーノの逮捕後、彼に替わるカリスマなど現れるはずもなく、ナルコ界は1990年代から

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    otakky 2016/04/10
  • SOUL FOOD 神に満腹を許された復活大祭ギリシャ・ディナー

    ではあまり馴染みのないものだが、イースター(復活祭)は、キリスト教において、クリスマスよりも最も重要な行事とされている。その名の通り、イエス・キリストの復活を祝う祭り。ここ日でも見られるイースター・バニーやイースターエッグ・クッキー、そしてキャンディーやチョコレートを詰めたプラスチックの卵も、復活祭の風習から生まれたものである。ちなみにイースターとは、ローマ・カトリック教会、聖公会、プロテスタント、アナバプテストなどの行事であり、各地の正教会ではパスハ(復活大祭)という行事にあたる。 ギリシャでのパスハは、カトリック、プロテスタントのイースターより1週間ほど遅く、毎年4〜5月に行なわれる。パスハの前の40日間は、4旬節という節期間があり、主に肉や乳製品などの動物性タンパク質を控えることになっている。しかし、節期間の前には、アポクリエス(謝肉祭)という祭りもあり、これからの節期間

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    otakky 2016/04/08
  • 中国で拡大し続ける希少生物の部位取引市場

    現在、中華人民共和国では数千頭のトラが飼育下にあり、その数は野生のトラ数を上回る。トラたちは檻の中で、骨が酒に、毛皮が絨毯に加工されるのを待っている。中国でのトラ飼育産業は、ここ20年間で急激に拡大し、さらには合法化されようとしている。 2016年1月29日付ワシントンポストによると、中国の野生生物保護法修正法案が承認されると、絶滅危惧種の捕獲と飼育が合法になる可能性がある。これまで中国では、飼育は規制されておらず、法の埒外で平然と行われてきた。新たな政策は、政府による飼育の実態把握を可能にするが、絶滅危惧種の畜産を合法化、正当化してしまう恐れがある。 さらに、法案の認可は、野生生物保護活動に深刻な打撃を与え、ここ数年続く、希少野生生物の部位を取引する市場の拡大を促進する可能性も孕んでいる。 当初、法改正への動きは野生動物保護法をアップデートする好機だ、と野生動物保護団体CEOのピーター・

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    otakky 2016/04/03
  • 「洗脳されていた」脱北者が回想する北朝鮮での生活

    キム・イルソン(金日成)の死を知ったのは、38度線の近くです。当時、北朝鮮に電力はほとんどありませんでしたが、国境近くにいましたので、韓国のスピーカーから流れる大音量の放送が聞こえてきました。「デマだ。総書記が死ぬはずない。どうして偉大なる指導者が死ぬんだ。総書記は不死身だ」と口には出さずに放送を否定しました。 それは想像を絶する出来事でした。私は哭きました。みんなも哭きました。毎朝、兵士は総書記の記念碑に花を手向け、哭きました。「これからどうやって生き延びるんだ。生活はどうする。私たちの運命はどうなる。総書記は当に逝ってしまったのか」と嘆き悲しみました。これは洗脳の結果です。 学校での勉強は、3割が偉大なる指導者についてでした。約2割は、土地と資を持つブルジョアについてです。彼らは、私たちの敵でした。私たちが生活しているのは楽園であり、そこをブルジョアに侵されてはならない、と教わりま

    「洗脳されていた」脱北者が回想する北朝鮮での生活
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    otakky 2016/03/28
  • 連続爆破攻撃後のブリュッセルの通りから

    3月22日午前、ベルギーの首都ブリュッセルの三ヶ所で起きた連続爆破攻撃により少なくとも34人が死亡した。ISが攻撃への関与を表明。ブリュッセル市内では、警察の捜査が続いている。封鎖されたブリュッセル市内からのレポート。 侵入禁止テープの側にいる報道関係者と通行人. メールビーク地下鉄駅付近にて. 清掃スタッフに話しかける兵士. 警戒レベルが上がるとベルギーの兵士は目出し帽かヘルメットを被る. ベルギー内務省は国内のテロ警戒レベルを最高度の「4」に引き上げた. ブリュッセルの上空を旋回するヘリコプター. メールビーク地下鉄駅の構外にあるバス停. ベルギー警察が市内の公共交通網を封鎖. 通りをパトロールする重武装の若い警察官. ブリュッセルの歩行者に開放されたエリアを歩く若い住民. ブリュッセル中心部、歩行者に開放されたピートニー(Piétonnier)をパトロールする兵士. 普段は観光客で賑

    連続爆破攻撃後のブリュッセルの通りから
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    otakky 2016/03/24
  • イラクをめぐる闘い(8)ISとの国境を守るクルド人武装組織

    2014年6月29日、国家樹立を宣言した武装勢力ダウラ・アルイスラミーヤ(通称イスラム国、以下IS)は、2016年4月現在、未だ、シリア、イラクにまたがる広範囲を占拠し続けている。ISに衰えの兆し、ピークは過ぎた、等々、楽観的な報道が散見されるものの、アメリカ率いる有志連合ですら過激武装集団を壊滅させるに至っていない。戦地を知らぬ自称専門家たちは何をもって、衰退、ピーク、云々を語るのか。断片的な情報を繋ぎ合わせただけの解説は果たして的を射ているのか。真実を探るべく、ISと対峙する人々の事情と心情を追う、シリア、イラクからのレポート・シリーズ。 wikipedia 2014年からイラク最大の油田地帯であるキルクークは、イラク中央政府に代わり、クルド自治政府(KRG)が制圧。公式には認められていないが、クルド人自治区域とされている。しかし、石油の輸出をめぐるイラク中央政府との対立、更に同じく石

    イラクをめぐる闘い(8)ISとの国境を守るクルド人武装組織
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    otakky 2016/03/24
  • 「ヘビーメタル・マッチョ」 ジョン・マイクル・ソーのソー絶な人生

    このインタビューの前、ジョン・マイクル・ソー(John Mikl Thor)は、地元バンクーバーのジムでトレーニングをしていた。さすがは、ミスターカナダとミスターUSA、両タイトルを勝ち奪った元ボディービル・チャンピオンである。そして彼は、カナダが誇るヘヴィーメタル界のヒーローでもある。 彼は、62歳にして、通算18枚目のアルバムとなる『Metal Avenger』をリリースした。このアルバムには、ヘンリー・ロリンズ(Henry Rollins)、TWISTED SISTERのジェイ・ジェイ・フレンチ(Jay Jay French)、 MOTÖRHEADのファースト・エディ・クラーク(Fast Eddie Clarke)、さらにD.O.A.、CHRISTIAN DEATH、PLASMATICS、DEAD BOYSのメンバー、そしてソーが1976年に結成した THOR&THE IMPSの相方

    「ヘビーメタル・マッチョ」 ジョン・マイクル・ソーのソー絶な人生
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    otakky 2016/03/20
  • 「声」と「音楽」を武器にISと闘う クルド人女性アーティスト

    IS関連の最新ニュースを読み、椅子に座ったまま怯える以上の何かをしているアナタは、私よりも一歩先にいる。そんな私たちよりも数歩先にいるのは、27歳のポップスター、ヘリー・ラヴ(Helly Luv)だ。飛躍を遂げた、2ndシングル「Revolution」とそのMVで、ラヴはテロ組織に戦闘を仕掛けた。クルディスタンのなかでも、IS占領地からほど近いロケーションで撮影されたMVに、完全武装のヘリー・ラヴが実物の戦車、物のIS被害者とともに登場する。 「クルド版シャキーラ」とも称されるラヴは、イランで生まれ、フィンランドに育ち、現在はLAを拠点に活動している。彼女の家族は、長きにわたりクルド人戦闘部隊に所属しており、母親と祖父は、イラク領クルディスタン自治政府の軍事組織ペシュメルガ(Peshmerga)の著名メンバーであった。ラヴが発する鬨の声はYouTubeで400万回以上の再生数を獲得すると

    「声」と「音楽」を武器にISと闘う クルド人女性アーティスト
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    otakky 2016/03/18
  • GANGS OF EL SALVADOR エルサルバドルのギャング (PART 5):最終回

    2015年、エルサルバドル共和国での殺人発生件数は6,657人。人口10万人あたりの殺人発生率は104.2人で世界1位。2014年に比べ、殺人発生件数は67%増加し、2016年の正月三賀日だけでも72件の殺人が発生した。 ギャング・グループ「M-13」と「バリオ18」の抗争激化、ギャングと警察の衝突亢進。三つ巴の騒乱は未だ続き、エルサルバドル国民は戦戦兢兢と日々を過ごしている。 2012年、「M-13」と「『バリオ18』内のふた派閥(レボリューショナリオス、スレーニョス)」の手打ちにより、殺人発生件数も低下し、近い将来平和が訪れるだろう、と皆が期待した。当然のごとく、その後、手打ちはいつの間にか反故になる。再混乱を恐れたエルサルバドル当局は、収監されているギャング団幹部と市井の中堅ギャングたちを分断すべく、幹部たちを最高警備レベルの刑務所へ移動させた。しかし、その目論見は外れ、指揮系統を絶

    GANGS OF EL SALVADOR エルサルバドルのギャング (PART 5):最終回
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    otakky 2016/03/12