ブックマーク / www.astroarts.co.jp (11)

  • 通信トラブルも回復 ニューホライズンズの冥王星接近まで1週間

    ニューホライズンズの観測による冥王星や衛星カロンの動画が公開され、その表面の特徴や色が明らかになりつつある。そんな中、冥王星最接近まで10日と迫った7月4日にニューホライズンズに異常が発生した。現在は通信が回復し、今後の探査は予定通り行われるとのことだ。 【2015年7月6日 NASA (1)/(2)/(3)/(4)】 探査機「ニューホライズンズ」の観測によるカラー画像で、冥王星の赤っぽい茶色のようすがはっきりしてきた。この色は大気や地表のメタンに宇宙線や太陽からの紫外線が作用して生じた炭化水素分子によるものとみられており、暗いところほど赤みが強いようだ。 望遠撮像装置「LORRI」による白黒の観測データに可視光・赤外線撮像装置「Ralph」によるカラーデータを合成して作成された冥王星の自転の動画(提供:NASA/JHUAPL/SWRI、以下同)(オリジナルのアニメーションはファイルサイズ

    通信トラブルも回復 ニューホライズンズの冥王星接近まで1週間
    otakky
    otakky 2015/07/06
  • オーロラから探る、ガニメデの地下海

    木星の衛星ガニメデのオーロラ観測から、その地下に大量の塩水が存在するらしいことがわかった。オーロラの動きに、天体内部の塩水が作り出す磁場が影響しているという。 【2015年3月13日 HubbleSite】 土星の衛星エンケラドスに続き、木星の4大衛星の1つであるガニメデについても、地下の海の存在を示す新たな研究成果が発表された。ガニメデは直径約5300kmという太陽系最大の衛星で、大型衛星の理論モデルや探査機「ガリレオ」による磁場観測から、地下に海があるのではと考えられてきた。 ガニメデのオーロラ。ガニメデ体は探査機「ガリレオ」、オーロラはハッブル宇宙望遠鏡による紫外線像(提供:NASA, JPL, and the Galileo Project) ガニメデは磁場を持つ唯一の衛星であり、その磁場が木星の磁場とぶつかってオーロラが発生する。ガニメデのオーロラは木星の磁場と連動して揺れ動く

    オーロラから探る、ガニメデの地下海
    otakky
    otakky 2015/03/13
  • かつて火星には広大な海があった

    現在の火星の水を分析したところ、かつて火星には地表の2割を覆うほどの広大な海があったことがわかった。これまでの推測より長い期間にわたって大量に水が存在したことが示されている。 【2015年3月6日 ケック天文台】 原始の火星は水が豊富に存在し、生命に適した環境だったと考えられているが、水が実際にどれだけあったのか、いつどのようにして地表から消えたのかなどは、よくわかっていない。 NASAのGeronimo Villanuevaさんらは、米・ハワイのケック望遠鏡などで火星の大気に含まれる重水(重水素で構成される水)の割合を調べ、火星の地表から失われた水の量を探った。重水素に比べて軽い普通の水素は宇宙空間に逃げやすいので、普通の水に対する重水の割合が多いほど、大量の水が失われた、つまり大量の水が存在したということになる。 観測の結果、特に極域付近の水は重水の割合がひじょうに高く、現存するのはも

    かつて火星には広大な海があった
    otakky
    otakky 2015/03/07
  • 小惑星に「じゃこ天」命名

    1996年に発見された小惑星に、「じゃこ天」の名が付けられた。日の地名にちなんだ名称など約30個が新たに命名されている。 【2015年2月5日 国際天文学連合】 寒い冬、体も心もあったまるおでんやおそばに磯の香りをプラスする「じゃこ天」がついに宇宙に進出? 2月3日、これまで発見されていた小惑星に新たに付けられた32個の名称が発表され、「(202909) Jakoten」も新たに加わった。1996年にこの小惑星を発見した中村彰正さんが愛媛県在住であることから、同県の名産品を命名したようだ。日べ物にちなんだ小惑星としては、これまでに「たこやき」((6562) TAKOYAKI)や「しじみ」((29431) Shijimi)があるが、姿形が似ているからというわけではもちろんない。 国際天文学連合からリリースされた「小惑星回報」。名前の由来についての説明がある 今回命名された中で日に関

    小惑星に「じゃこ天」命名
    otakky
    otakky 2015/02/05
  • 金星探査機「あかつき」が明らかにした太陽風加速

    金星探査機「あかつき」を利用した観測から、太陽から離れた場所でガスが加熱され、太陽風が加速されるメカニズムが明らかになった。 【2014年12月18日 JAXA】 太陽から吹き出す「太陽風」の流れは、太陽上層のコロナの100万度という高温によりプラズマが外向きに押し出されることで生じると考えられている。地球軌道ほどの距離で観測されるような時速約150万~300万kmにまで太陽風が加速されるためには、太陽表面からかなり離れたところでもガスが加熱され、高温が保たれる必要があるが、それがどのようにして実現するのか調べる手だてはなかった。 JAXA宇宙科学研究所と東京大学の研究者らは、2011年6月から7月にかけて金星探査機「あかつき」が外合(太陽をはさんで地球と反対側)の位置に来ることを利用し、「あかつき」から地球に向けて発信した電波から、太陽風のプラズマを伝わる細かい波動を探った。太陽観測衛星

    金星探査機「あかつき」が明らかにした太陽風加速
    otakky
    otakky 2014/12/18
  • 火星で一時的に急増したメタンと有機分子の発見

    NASAの探査車「キュリオシティ」が火星の大気を20か月かけて調べた結果、メタンの量が、ある期間だけその前後に比べ10倍も増加していることがわかった。また、ドリルで穴を開け採取した粉状の岩石サンプルからは、有機分子も検出された。 【2014年12月17日 NASA JPL】 「キュリオシティ」は自身に搭載されているサンプル分析器「SAM」を使って、20か月間大気中のメタンを調べた。そして、2013年後半から2014年はじめに、平均7ppb(parts per billion; 10億分の1)という計測結果を計4回得た。実はその前後の数値は、平均でその10分の1しかなかったのである。 「メタンが一時的に増加したのは、供給源があるからに違いありません。原因として、生物的なプロセス、水と岩石との作用によるものなど、多くの可能性が考えられます」(キュリオシティ・チームの一員で、米・ミシガン大学のS

    火星で一時的に急増したメタンと有機分子の発見
    otakky
    otakky 2014/12/18
  • 天の川銀河中心のブラックホールに近づいた天体、実は巨大星

    昨夏に天の川銀河中心の巨大ブラックホールを接近通過した天体が、引き裂かれることなく生き残ったことがわかった。観測から、この天体は当初予測されたガス雲ではなく、連星が合体してできた巨大星とみられている。 【2014年11月6日 Keck Observatory】 天の川銀河の中心にある、太陽の数百万倍もの質量を持つ巨大質量ブラックホールのそばを2013年夏に通過することで注目されていた天体G2が、意外にも何事もなく残っていることが米・ハワイのケック天文台での赤外線観測からわかった。これまでG2は地球3個分ほどの重さの水素ガス雲と考えられ、ブラックホール接近時に重力の影響で引き裂かれるようすを観測すれば、ブラックホールやその周辺環境について探る手がかりになるとして注目を集めていた。 ブラックホールのそばを通過したG2。ケック望遠鏡で撮影した赤外線画像では広がった像となりブラックホールの位置(緑

    天の川銀河中心のブラックホールに近づいた天体、実は巨大星
    otakky
    otakky 2014/11/08
  • 130億光年彼方の小さな銀河

    130億光年以上彼方に、大きさが天の川銀河の500分の1しかない、かすかな銀河が見つかった。同様に暗くまだ見つかっていない多数の銀河の存在が、誕生間もない宇宙での出来事を解き明かすカギとなる。 【2014年10月20日 HubbleSite】 ちょうこくしつ座の方向35億光年彼方にある巨大銀河団「パンドラ銀河団」(Abell 2744)の画像から、最も遠く暗い部類の銀河が見つかった。ハッブル宇宙望遠鏡の2種類のカメラでとらえた近赤外線像と可視光線像には、銀河団の巨大な質量で生じた強い重力レンズ効果によってさらに向こう側にある同一の銀河が、それぞれ来の10倍も明るく見える3つの像に分離したようすが写し出されていた。 パンドラ銀河団と、3つに分離された遠方銀河の重力レンズ像(提供:NASA, ESA, A. Zitrin (California Institute of Technology

    130億光年彼方の小さな銀河
    otakky
    otakky 2014/10/21
  • 38億年間で7km縮小した水星

    【2014年3月19日 Carnegie Institution for Science/USGS】 探査機「メッセンジャー」が観測した、水星の急斜面や低い山々など5900か所以上の地形を基にした研究から、過去38億年間に水星の半径が7km縮小していることが示された。 画面上下方向に、隆起と崖が540kmにわたって連なる水星の地形。クリックで拡大(提供:NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington。以下同) 太陽系最小の惑星である水星は、半径2440kmで地球の4割弱の大きさしかない。この大きさについて、太陽系内の惑星に彗星や小惑星が激しく降り注ぐように衝突していた時期が38億年前に終了し、徐々に水星内部が冷えて小さくなっていったことが示唆されてきた。

    38億年間で7km縮小した水星
    otakky
    otakky 2014/03/20
  • 金星で見つかった酷寒の大気層

    【2012年10月3日 ESA】 欧州の探査機「ビーナス・エクスプレス」が、金星大気の中に二酸化炭素が凍ってしまうほど低温の大気層を発見した。 金星の明暗境界領域(提供:ESA/MPS, Katlenburg-Lindau, Germany) 明暗境界領域での大気の高度ごとの温度分布。高度130km付近で温度が急激に下がっていることがわかる。クリックで拡大(提供:ESA/AOES-A.V. Bernus) 金星の特徴は分厚い二酸化炭素の大気と非常に高い表面温度(地表付近は500℃)だ。大きさは地球と似ているが環境があまりに異なるため「似て非なる双子」とも言われる。この表面温度が高い金星を周回中の、(ESA)の探査機「ビーナス・エクスプレス」による5年分の観測データを新たに解析した結果、高度125kmのところに気温マイナス175℃という極低温の層があることがわかった。地球大気にはこれより低温

    otakky
    otakky 2012/10/03
  • 宇宙が5億歳だったころの銀河の光

    【2012年9月21日 NASA】 2つの天文衛星の性能に重力レンズという自然の拡大鏡が加わって、137億前に生まれた宇宙がまだ5億歳だったころの若い銀河の光がとらえられた。 重力レンズの役割を果たした銀河団(左)と、それによって増幅して見える遠方銀河MACS 1149-JD(右)。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, W. Zheng (JHU), M. Postman (STScI), and the CLASH Team) 米・ジョンズ・ホプキンス大学のWei Zheng氏らが発見した小さくかすかな銀河の光は、132億光年を旅して地球に届いたもの。つまりこの光が発せられたのは、この宇宙が現在の年齢の3.6%だったころだ。これは「暗黒時代の終わり」という宇宙の歴史においてとても重要な時期であり、宇宙は星のない真っ暗闇の広がりから、銀河がひしめく場所へと変化していったのである。 過

    otakky
    otakky 2012/10/02
  • 1