2015.06.04 Thu ロシアは北朝鮮への圧力に反対――非核化を目指す上で逆効果 SYNODOSが選ぶ「ロシアNOW」 アメリカ、日本、韓国が決めた北朝鮮への圧力強化に、ロシアは反対している。(セルゲイ・ドルモフ、ロシアNOWへの特別寄稿) 「北朝鮮への圧力強化に関する声明は非建設的であり、いかなる肯定的な成果ももたらし得ない」。5月28日、ロシア外務省のグリゴリー・ログビノフ特命大使は、ロシア通信に対してこう述べた。 これに先立ち、米国務省、日本および韓国の外務省の高官は、ソウルで協議を行い、北朝鮮を交渉のテーブルにつかせるために圧力を強めることを決めた。 しかし、ロシア外務省は、ログビノフ特命大使の発言からして、対話再開のためには、新たな制裁ではなく相互の信頼醸成が必要だという立場のようだ。つまり、「軍事的な緊張を低下させ」、「軍事的・政治的な緊張緩和」に関する具体的な行動が必要