オープンなナレッジベースの進展とその背景 電気通信大学学術情報課:上野友稔(うえの ともき) お茶の水女子大学附属図書館:香川朋子(かがわ ともこ) 国立情報学研究所:古橋英枝(ふるはし はなえ) 京都大学附属図書館:塩野真弓(しおの まゆみ) 0.はじめに 近年の学術情報流通においては、論文などの学術情報をインターネットを通じて誰でも閲覧できるようにするOpen Access、研究データなどを特別な制限無しに利用・再掲載できる形で公開するOpen Data、論文や研究データの公開を通して新たなイノベーションを創出することを目指す新たなサイエンスの進め方を指すOpen Scienceといった動きがある。 加えて、研究成果を利用者にナビゲートするために図書館が作成するデータ、例えば電子ジャーナルのタイトルリストなどをオープンにし、図書館コミュニティで管理する動きが世界的に広まっている。 本