オープンサイエンスの主要な一角を占める、市民が参加する「シチズンサイエンス」。ところで、それは学術における「科学」や「研究」とどこが違うのだろうか?──たとえば、各地の旧家などに残された古文書等の貴重な歴史的資料は、自然災害等さまざまなきっかけで失われることが多い。そこで近年、地域や研究に不可欠な資料を収集し、デジタル化するニーズが高まっているが、このようなデータ作りの仕事はいったい誰が担っているのだろうか? また大学・研究機関等においては、基礎研究の最先端が追求される一方で、すぐにも社会実装できるような応用研究も時折、大きな注目を集める。どこまでが学術が担うべき「研究」なのか、その線引きは単純ではないようだ。──そこで今回は、シチズンサイエンスを活発に、そしてユニークに展開する2人を、金沢に訪ねた。 答える人:堀井洋 代表(合同会社AMANE) ほりい・ひろし。仙台電波工業高等専門学校を
10月末の火災で主要な施設が焼失した那覇市の首里城。火災直後から「かつて正殿の屋根瓦は赤だったのか、黒だったのか」という論争が起きている。沖縄といえば、赤い瓦の町並みで知られ、焼失前の正殿の瓦も鮮やかな赤だったが、戦前に屋根が黒かったことを示す写真や映像を根拠に「黒」で復元すべきだという声がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で広がっているのだ。赤なのか黒なのか。長年沖縄の古瓦を研究してきた上原靜・沖縄国際大教授(考古学)に聞いた。【大村健一/統合デジタル取材センター】 10月31日未明に発生した火災で、那覇市北東部の丘の上にある首里城は正殿や南殿、北殿が全焼するなど7棟9施設が被害を受けた。首里城は過去に少なくとも4回、焼失したとされる。太平洋戦争末期の1945年5月には沖縄戦で焼け落ち、しばらく琉球大学のキャンパスとして利用されていたが、大学移転後に沖縄の本土復帰20年を記
国の天然記念物で絶滅が危惧されているオキナワトゲネズミが、野生化したネコ(ノネコ)に頻繁に捕食されていることが琉球大学理学部動物生態学研究室、どうぶつたちの病院沖縄、国立環境研究所の研究チームの調査で分かった。
2019年10月31日、沖縄の歴史的シンボルとも言える首里城が火災によって焼失した。悲嘆にくれた多くの人を励ますために生まれたのが、最新のコンピュータービジョンの技術により、3Dの首里城を復元するという「みんなの首里城デジタル復元プロジェクト」だ。スピード感あふれたプロジェクトの裏側を発起人である東京大学の川上 玲さんと参加したメンバーに聞いた。 「自分はなにもしなくていいのか?」と自問自答した みんなの首里城デジタル復元プロジェクトでは、過去に首里城を訪れた観光客や地元の住民から写真やビデオを募り、首里城の3Dモデルを構築するという。異なる視点からの写真やビデオを用いて三次元形状を復元する「Structure from Motion(SfM)」の技術を活用しており、多くの写真やビデオが集まれば精度はより向上する。また、3DモデルをAR/VRなどで視聴すれば、在りし日の首里城の思い出をリア
[2020/2/27追記] 大変残念なことに、先頃、当サービス終息のお知らせがありました。 関東地域の市街地におけるeduroam JPサービスの終了のお知らせ | eduroam 以下、歴史的記録として記事を残しておきます。 ルノアールで優雅にeduroam eduroamが使えるからという理由でわざわざルノアールに足を運ぶ人も少なくないと思います。私も東京出張の際には度々お世話になっています。ルノアールには貸し会議室があるので、小規模な会議にも便利です。Twitterを眺めていると、大学も研究機関も無さそうな市街地で、突然eduroamにつながり、なぜここにあるのかと驚きのツイートもちらほら観測されます。教育研究機関向けの無線LANローミング基盤であるeduroamなのに、それこそ「なんでここにeduroamが!?」です。当記事では、市街地等のキャンパス外におけるeduroamサービス
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