これは Rustその3 Advent Calendar 2019 — Qiita の8日目の記事です。 Rustのx86_64-unknown-linux-muslターゲットを使って、libc(標準Cライブラリ)やSQLiteなどの外部ライブラリに静的リンクしたバイナリを作成する方法を紹介します。 こうして作ったバイナリは、Alpine Linuxを含むさまざまなx86_64 Linux環境で実行できます1。 またUbuntuやCentOSなどの一般的なLinuxディストリビューションを使っている場合でも、実行環境にSQLiteやOpenSSLなどを別途インストールしなくてすみますので、バイナリの配布が楽になります。 さらにこれらを極小のDockerイメージに入れることで、Webアプリケーションなどではデプロイが容易になるかもしれません。 以下の内容を2回に分けて説明します。 今回:Alp