歩留まりに苦しむGF100コア GeForce GTX 470/465も解決にはならず GF100が陥った問題は、まさしくこれである。結果としてGF100は、512SP(NVIDIA用語で言うところのCUDAコア)の構成で設計されながら、これをすべて利用しようとすると、歩留まりが恐ろしく低いものになってしまった。 加えて、熱の問題も非常に大きかった。NVIDIAとしては40nmプロセスを使う第2世代とあって、消費電力はそれほど問題にならないと思っていたようだ。ところが、蓋を開けてみると異常に発熱が多く、これが理由で動作周波数を上げる余地も非常に少なかった。おまけに発熱が多くて温度が上がりやすいため、先に説明したVIAの変形による信頼性低下の問題まで引き起こすことになってしまう。 結局、GF100を最初に搭載したGeForce GTX 480は、CUDAコアを512個(32×16)ではなく4