音色を決定付ける要素として、倍音という考え方があります。 例えば人が話す場合の声は倍音成分によって、その人の声質が決ってきます。 普通の音(時間軸上の音声)をFFT(高速フーリエ変換)すると、周波数軸上のデータに変換できます。 この周波数軸上の強い値の成分を音階的に調べてみますと、下の図のように基本信号(正弦波)から構成される周波数成分に分別することが出来ます。音響スペクトルともいいます。 上図での倍音は5つしかありませんが、実際の音の周波数成分表示はもう少し複雑で、倍音成分も50倍音くらいまであるものもあります。 周波数:周波数とは1秒間に波動などが振動する回数のことで、普通、正弦(サイン)波のプラス、マイナスの振動を1周期として、1秒間の周期回数のことをいいます。 周波数成分と音階との関係 上の図のように周波数成分の1番目(基本信号)の音を音階の「ド」の音程とした場合、仮に上図の譜面表