朴槿恵大統領が断崖絶壁に立たされている。 「友人」とされる崔順実容疑者や部下である大統領秘書官らの不祥事によって混乱を招いたことについて2度に亘って国民に謝罪したにもかかわらず、事態を収拾できないどころか、むしろ火に油を注ぐ結果となり、大統領への国民の怒りは土曜の10万単位の大規模デモに発展した。このままでは任期途中で辞任した初の大統領として汚名を残すかもしれない。 (参考資料:「崔順実逮捕」で収拾か?エスカレートか?「朴大統領スキャンダル」の行方) 韓国の大統領は任期が終わり、大統領府を去った時に権力を振るって好き勝手にやったことのツケを払う。その結果が、毎回のように繰り返される大統領とその親族、そして側近らの収賄、不正蓄財、権力乱用といったスキャンダルとして表に出てくる。 韓国の大統領制は、国を率いる人間を成人した国民が直接一票を投じて選ぶというシンプルなものである。リーダーに権限を与