この作品は、たとえば今と全く違った世代の 祖父や祖母の話を聞いているような感覚がします。 少し寂しげに、自分が若かった頃とは 大きく変わった世界のことを語っているような、そんな雰囲気。 たとえば、昔ゲームは悪でした。アホになる、なんて言われてたりして。 たとえば、昔オタク文化は悪でした。犯罪者予備軍だ、なんて言われたりして。 倫理なんてそんなもので、正義なんてどこにもない。 かつては正しいとされたものが今では悪くて、 我々には歪んでいるように見えても、それが彼らの倫理だったりして。 ただあの日、フォルカスはたしかに死んでいました。 それだけが確かなことであったように思いました。…続きを読む
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