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ブックマーク / xtech.nikkei.com (131)

  • 外国人が合羽橋で買っているもの

    「いま、外国人の間で人気急上昇中の日みやげって、何だか知ってる?」。知人にそう尋ねられて、ハタと考え込んでしまった。時計、カメラ、家電なんていうのはもう古い話だよな。ケータイは持って帰っても使えないし。渋谷の109で売っているファッション・グッズか、それとも秋葉原名物のフィギュアとかか? ヒントは、合羽(かっぱ)橋の道具屋街で売っているものだという。ああ、それなら聞いたことがある。「品サンプルでしょ」と答えたのだが、さにあらず。実は欧米人観光客を中心に、包丁を求める人が目立って増えているのだとか。自分の名前をムリやり漢字表記にして包丁に彫り込んでもらう猛者(もさ)までいるらしい。 言われてみると「なるほどな」と思う。一つには、世界的な日ブームの影響があるのだろう。多くのスシ・バーとかではキッチンがオープンになっていて、調理の様子が客の側からも見えるようになっている。知人によれば、欧

    外国人が合羽橋で買っているもの
  • Googleにおける開発組織マネジメント (1)Google本社への取材:岡田正大 ネット世代の企業戦略 from ビジネススクール:ITpro本社への取材

    昨夏,私はビジネススクールのケース教材を開発するため,Google社(カリフォルニア州マウンテンビュー)ならびにGoogle法人を訪問した。同社の製品開発組織(当時で推定2000名超のソフトウエア・エンジニアの集まり)がどのようにマネジメントされ,それがなぜ革新的なサービスが続々と生まれるという成果に結びついているか,を取材するためである。 当時の取材結果は,そのときのGoogleの開発組織が示していた非常に高い生産性とモチベーションをよく説明していた。そしてなによりも,その創造性マネジメントのメカニズムを肌で感じた私は,身震いするような興奮を覚えた。あと10歳若くて,自分に天才的ソフト開発の素養があったなら,すべてを投げ打ってこの企業でがむしゃらに働いてみたい,とさえ思った。 欄では何回かに分けて,そんな私の興奮の源泉が何かを解き明かすことにトライしてみたいと思う。 情報共有のあ

    Googleにおける開発組織マネジメント (1)Google本社への取材:岡田正大 ネット世代の企業戦略 from ビジネススクール:ITpro本社への取材
  • 独自ドメイン名でメールを使いたい

    「webmaster@eitaro.jp」のように,独自ドメイン名が入ったメール・アドレスを使ってメールをやりとりしたいと思っている人は少なからずいるだろう。メールの相手がアドレスとして独自ドメイン名を使っているだけで,なんとなくカッコ良く感じるのは筆者だけではないはずだ。 現在では,日語でドメイン名の取得手続きができるレジストラが国内にたくさんある。取得費用に関しても,安いところなら年額700円程度で取得可能。このように,希望のドメイン名さえ空いていれば,誰でも気軽に独自ドメイン名を取得できる状況になっている。 Gmailを独自アドレスで使う しかし,問題は独自ドメイン名を取得したあとだ。実際に取得した独自ドメイン名を使ってメールをやりとりできるようにするには,そのドメイン名あてのメールを受け取れるメール・サーバーを立ち上げて,24時間運用しなければならない。 お金さえ払えば,ユーザー

    独自ドメイン名でメールを使いたい
  • 【当時の勉強ノートを公開】世界初のCPU「4004」開発回顧録(1) それは電卓の価格競争から始まった:ITpro

    世界初の電子式卓上計算器は英国Sumlock-Comptometer社が真空管(実際にはネオンガスを封入した管)を使って開発した「アニタ・マーク8(Anita Mark 8)」で,1961年10月のロンドン博覧会に出品された。私が勤めていたビジコン社(旧社名は日計算器販売)はこのアニタ・マーク8を見つけて日に輸入し,販売したが,高価過ぎて日ではあまり売れなかった。しかしアニタ・マーク8は日メーカーの電卓開発に大きな影響を与えた。 計算器の計算手段は,アナログ式の計算尺から,機械式手回し計算器,モーターを使った電動計算器,リレー式計算器,そして真空管を使った電子式卓上計算器(電卓)へと進化した。やがて,1951年に開発され「回路の時代」をもたらしたトランジスタや,ダイオードが使われるようになった。1964年には,トランジスタを使ったシャープの「CS-10A」やキヤノンの「キヤノーラ1

    【当時の勉強ノートを公開】世界初のCPU「4004」開発回顧録(1) それは電卓の価格競争から始まった:ITpro
  • 第9回 良いアイデアがわく人とわかない人はココが違う:ITpro

    Webサイトのテーマと内容,サイトやメニューの構成,宣伝方法にいたるまで,企画のベースには,一貫する「アイデア」がある。この企画のアイデア―――漠然と「企画案」とか「提案内容」と呼ばれることもある―――を見つけることが,企画という仕事の肝だ。 アイデアがわく人と,わかない人には決定的な違いがある 良い企画のアイデアさえ見つかれば,後は技術と知識で膨らませて,ユーザー層,制作目的,訴求効果といった項目に落とし込み,企画書の体裁に仕立てるだけだ。この作成作業自体は,暗記と反復練習次第で,比較的容易に習得できる。 ところが,こと「発想」に関しては,知識の丸暗記はあまり役に立たない。制作会社から「制作技術は学べるが,発想は学べない」という声を聞くことがある。手順をマニュアル化して伝えられるものではないので,後進の育成が難しいのだ。 筆者から見ると,アイデアがわき出る人と,アイデアがわかない人では,

    第9回 良いアイデアがわく人とわかない人はココが違う:ITpro
  • LAN内にループがあるとどうなるか

    今回はある種お恥ずかしい体験談をご紹介します。 LAN内にループがあってはいけないというのは常識中の常識ですが、専門スタッフが担当するデータセンターならいざしらず、社内ネットワークなどにおいては、いろいろな社員がいるのでそんな常識が遵守される保証はありません。以前某社で社内ネットワークが異常に重くなるというトラブルが発生し、調べてもらったら会議室のHUBが見事にループとなっていました。お恥ずかしい・・・。 そのときのMRTGの出力結果が運よく残っていたので公開してみます。こういう波形が出たらループを疑ってみてください。その前に、こういう波形を見ることがないようにいろいろな意味で気をつけたいものです。

    LAN内にループがあるとどうなるか
  • 要求開発にオブジェクト指向が本当に使えるのか?(1)

    要求開発では,多くのUMLのダイアグラムが使われており,オブジェクト指向ベースのクラス図なども出てきます。技術者/開発者として,おそらく最初に思う疑問は「オブジェクト指向とかUMLとか,こんな難しそうなものをユーザーが果たして理解できるのか? 現場で使えるのか? 得ができるのか?」といったことだと思います。 私も要求開発の可能性に気づいて,要求開発に取り組み始めたのですが,取り組みながらもぬぐい去れない疑問が,上記の内容でした。 この問題を整理していきたいと思います。ITをビジネスで活用するシーンを想像してみましょう。要求開発アライアンスでは,システム開発を大きく二つのフェーズに分けています。一つは,存在する要求やRFP(Request For Proposal)にしたがってシステム作る「システム開発」フェーズ。もう一つは,戦略からシステム化する要求を作り出す「要求開発」フェーズです(図1

    要求開発にオブジェクト指向が本当に使えるのか?(1)
  • 第9回 どうすればユーザー登録してもらえるか:ITpro

    この連載では,エンジニアの視点から使いやすさを考えています。今回はユーザー登録画面などに代表される,フォームを使った入力画面について考えてみたいと思います。 なぜこのテーマを選んだかというと,フォームを介して利用者からデータを受け取って処理をして返すという一連の処理が,ウェブサイトのバックエンドの処理やデータ形式などによって変化しやすく,プログラマやエンジニアの作業がもっとも使いやすさと関係しやすい分野ではないかなあ,と思っているからです。こうした部分はエンジニアが使いやすさに寄与しやすい部分であり,もっと言えば,使いやすさを向上させるに当たって,エンジニアにしかできない事柄がたくさんある部分だってことになると思います。 今回は「ユーザー登録ページ」を例に,フォームにおける使い勝手を考えていきたいと思っています。その理由としてまずは,筆者が勤務する株式会社はてなにもユーザー登録画面があり,

    第9回 どうすればユーザー登録してもらえるか:ITpro
  • 「Mathematicaはもはや計算だけのソフトではない」 --- 米Wolfram ResearchのWolframディレクターが語る

    「Mathematicaはもはや計算だけのソフトではない」 --- 米Wolfram ResearchのWolframディレクターが語る 「これまで『Mathematica』の名前は聞いたことがあっても,数値計算や代数演算のソフトで自分には関係がないと思っている人は多いと思う。しかし,Mathematicaは,もはや計算だけのソフトではない」。Mathematicaの開発・販売元である米Wolfram ResearchのConrad Wolframディレクターは,来年に発売予定の次バージョンについて語った。 Mathematicaは,代数方程式や微分方程式を数値的あるいは記号的に解き,結果をグラフィカルに表示できるソフト。経済学,物理学,生物学,社会科学などの分野で利用されている。 2007年に発売を予定しているMathematicaの次バージョンでは,方程式などのパラメータの値をプログラ

    「Mathematicaはもはや計算だけのソフトではない」 --- 米Wolfram ResearchのWolframディレクターが語る
  • あるオブジェクト指向開発の物語:ITpro

    Part1 プロジェクト開始前夜 「的場くん,弁当チェーンのA社は知ってるだろう? 明日のヒアリングに同席してくれないか」――ある昼下がりの午後。平田マネージャが的場さんの席まで来て声をかけました。 的場さんは,都内の中堅ソフトハウスに勤めるソフトウエア・エンジニアです。Javaを中心とするWebアプリケーションの開発では,ここ数年,様々な経験を積んでいます。ちょうど前のプロジェクトの切れ目だったこともあり,的場さんは平田マネージャの話に耳を傾けました。 「実は,A社の野崎システム部長から,新システム構築にあたって最近の技術動向,特にオブジェクト指向開発について話を聞かせてほしいと言われているんだ」 「はあ」 「で,だったら,わが社の開発のエースをお連れしますよ,ということで君に白羽の矢が立ったわけだよ」 それを聞いて,的場さんの胸に不安が去来しました。平田マネージャは現場を離れて10年以

    あるオブジェクト指向開発の物語:ITpro
  • PS3上のLinuxでCellプログラミング,CE Linux Forumのイベントでデモ

    PS3のCPUであるCellは,PowerPC互換のメインプロセッサ・コアPPE(PowerPC Processor Element)と8個のSPE(Synergistic Processor Elements)を一つのチップ上に搭載する。そのため,PowerPC向けのLinuxが動作する。すでにFedora CoreやYellow Dog Linux,Momonga LinuxなどがPS3上で動作している。しかし,Cellの特徴であるSPE(Synergistic Processor Elements)をLinux上で動かすデモが公開の場で行われたことはこれまでほとんどなかった。 デモで披露されたのは,USBカメラから取り込んだ映像に対し,リアルタイムにレイ・トレーシングを行うというもの。フラクタル図形の一種であるジュリア集合を,パラメータを変化させて形を変えながら,それを透過する光線を

    PS3上のLinuxでCellプログラミング,CE Linux Forumのイベントでデモ
  • ファイル・サーバーの構築に「Samba」は必要か?

    社内でファイルの共有や一元管理をするために,WindowsLinuxで動作するファイル・サーバーを必ず1台は設置していることだろう。Linuxでファイル・サーバーを構築する場合には,「Samba」と呼ばれる無償のファイル共有サーバー・ソフトを用いることが一般的だ。 Sambaは,Windowsのファイル共有プロトコルを使って,Windowsパソコンからファイルやプリンタを共有できるオープンソースのソフトウエアである。Linux以外に,FreeBSDや各種商用UNIX上でも動作する。クライアントのアクセス・ライセンスは必要とせずに,何台ものWindowsクライアントを同時接続できる。 “Linuxも無償,Sambaも無償”であるため,LinuxとSambaを組み合わせると,ファイル・サーバーを安価に構築できる。そうしたことから,Windows向けのファイル・サーバーとして,「Linux+S

    ファイル・サーバーの構築に「Samba」は必要か?
  • 根本から理解するオブジェクト指向分析/設計

    具体論に入る前に,まずオブジェクト指向分析/設計とは何を意味するのかを定義しておきましょう*1。 そもそも「分析」とはどういったことを指すのでしょうか。辞書を引いてみると,“ある事柄の内容・性質などを明らかにするため,細かな要素に分けていくこと”とあります。オブジェクト指向分析を適用する場面で明らかにしたい事柄とは,どのようなシステムを作らなければならないのかということです。つまり,オブジェクト指向分析とは,“どのようなシステムを作らなければならないのかを,オブジェクトという要素を使って解明すること”ということになります。これに対しオブジェクト指向設計とは,“分析によって明らかにしたシステムの実現手段を,オブジェクトという単位を使って明確にすること”となります。 両者の違いがイメージできたでしょうか。では以降は,具体的なサンプルに基づいてオブジェクト指向分析/設計の仕方を見ていきましょう。

    根本から理解するオブジェクト指向分析/設計
  • 5分で人を育てる技術 (5)言うことを聞かない“自信過剰な部下”:芦屋広太一つ上のヒューマンマネジメント:ITpro

    芦屋広太です。日頃いかが人を育てておられるでしょうか。 前回は,「仕事を丸投げする部下」の問題点を指摘しました。「丸投げ」という行為が,人のスキルアップにいかに弊害をもたらすかが理解いただけたと思います。 ところで,多くの方は「丸投げ」と聞いて「部下」よりも「上司」の方が問題ではないのかと感じたかもしれません。「丸投げ」という言葉を聞いてまず,思い浮かぶのは,いいかげんな「上司」が部下に「丸投げ」する行為でしょう。 これも非常に困ったものですが,これについてはまた,近いうちに「上司」シリーズを書きたいと思っておりますので,そこで言及することにしましょう。では,次の5分間指導に移ります。今回は,新しい部下の登場です。 言うことを聞かない部下「坂君」 部下の岡田と一緒に仕事をしていた私は,次第に人手不足を感じるようになっていました。提案の頻度も増え,それに伴い作成する資料も膨大になって,岡田

    5分で人を育てる技術 (5)言うことを聞かない“自信過剰な部下”:芦屋広太一つ上のヒューマンマネジメント:ITpro
  • Part4 Javaで作るオリジナル言語

    Part4では,Lisp(リスプ:List Processor)インタプリタをJava言語を使って作っていきます。Lispは非常に歴史が古く,様々な分野で利用されている言語です。しかし,皆さんの中にはLisp自体をよく知らないという方もいらっしゃるかもしれません。どんなものを作るかわからないままでは面白みも半減してしまいますから,まずはLispのごく基的な動作を紹介しましょう。 まずは簡単Lisp講座 Lispの質は,すべてがリスト(正確にはS式,詳細は後述)で表現されることにあります。リストは要素を順序付きで並べたもので,“(1 2 3 4)”のように要素の並びをカッコでくくって表記します。このリストの要素は1,2,3,4の四つです。 「すべてがリストで表現される」という言葉の通り,Lispではプログラムもこのようなリストとして表現します。Lisp処理系は,与えられたリストの一つ目の

    Part4 Javaで作るオリジナル言語
  • よくわかるソフトウエア・パターン - 特集 オブジェクト指向は難しくない!:selfup

    Part3では,もはやオブジェクト指向開発では欠かせない存在となったソフトウエア・パターンについて解説しましょう。デザインパターンに代表される様々なソフトウエア・パターンを活用して,熟練者の経験を盗み,オブジェクト指向開発を円滑に進める術を習得してください。 ソフトウエア・パターンの全貌 皆さんは誰かが書いたプログラムを眺めていて,どこかで見たようなソフトウエア設計やコードに出くわしたことがありませんか? 「このクラスの役割はどこかで見たことあるなあ」とか「このコードは何度も自分で書いたことがあるぞ」といった感覚です。そのような既視感は,そのコードを書いた人が,皆さんと似たような状況で,繰り返し発生する問題を抱えて,似たような設計/実装を行ったからかもしれません。 ソフトウエア・パターン*1は,このような繰り返されるソフトウエア設計を集めたものです。それも単に集めたのではなく,様々なソフト

    よくわかるソフトウエア・パターン - 特集 オブジェクト指向は難しくない!:selfup
  • 講師ヤザワのセミナー日記[3] このごろオブジェクト指向セミナーの人気が高まっています

    最近になって、オブジェクト指向に関するセミナーの依頼をよく受けるようになりました。 部課長クラスを対象に、オブジェクト指向の全容を理解させてほしい(2時間コース) 中堅エンジニアを対象に、UMLを使った分析・設計技法を指導してほしい(2日間コース) 新人プログラマを対象に、オブジェクト指向らしいプログラミングスタイルを教えてほしい(5日間コース) など、対象者と内容は様々です。オブジェクト指向は、1970年代からある技法です。決して新しいわけではありません。それなのに、なぜ今になってオブジェクト指向が流行りだしたのでしょう? この疑問に対する答えも含め、2時間コースのセミナーの概要を、Web上で再現させていただきます。 最初に、皆さんに質問します。オブジェクト指向とは、何でしょう?...「プログラムの部品化のことだ」「効率的にプログラムを作れる技法だ」「コストを削減できる技法だ」「大規模シ

    講師ヤザワのセミナー日記[3] このごろオブジェクト指向セミナーの人気が高まっています
  • マイクロプロセッサの開発は「極限的な最適化」の連続だった

    今後,「私と4004」「私と8080」「私とZ80」などを執筆するに当たり,マイクロプロセッサの機能と性能の進化を決める要因,開発時の最適化などについて述べたい。 過去35年間でマイクロプロセッサの命令アーキテクチャは4ビットから64ビットへ,プロセッサの動作周波数は750KHzから3.73GHzへ,命令の平均実行クロック数(CPI:Clock Per Instruction)は12から0.25へ,システムバスの動作周波数は750KHzから1.333GHzへ,メモリー・アクセス時間は300ナノ秒から10ナノ秒以下へと進化した。半導体プロセス技術のプロセス・ルールは10マイクロメートルから65ナノメートルへと微細化し,使用トランジスタ数は2238個から5000万個以上へと増加した。平均すると3年から3年半で新世代の半導体プロセスが登場し,それに歩調を合わせて新世代マイクロプロセッサが開発され

    マイクロプロセッサの開発は「極限的な最適化」の連続だった
  • 数理科学的バグ撲滅方法論のすすめ 第4回 関数型言語とオブジェクト指向,およびOCamlの"O"について

    関数型言語とオブジェクト指向は相容れない,という説をよく聞く。たしかに「オブジェクトは状態を持つ」「関数型プログラミングでは,できるだけ破壊的代入を行わない」とすれば,二つの概念は矛盾しているようにも思われる。また,技術的観点以外にも,「とかくシンプルさを好む多くの関数型言語プログラマが,何かと物事を複雑にする(と思われている)オブジェクト指向を嫌っている」という面があるかもしれない。 しかし,個人の好き嫌いはさておき,実際問題として,関数型言語とオブジェクト指向は大いに関係がある。むしろ,基礎理論については,ほとんど同じコミュニティの人たちが取り組んでいる,と言ってもいい。例えば,以下のような研究が,1980年代から現在に至るまで行われている。 関数型言語のモデルであるλ計算という体系において,オブジェクトを表現する研究(参考リンクなど) λ計算にならい,(プロトタイプベースの)オブジェ

    数理科学的バグ撲滅方法論のすすめ 第4回 関数型言語とオブジェクト指向,およびOCamlの"O"について
  • 芦屋広太 ひとつ上のヒューマンマネジメント : 5分で人を育てる技術 (4)仕事を丸投げする中間管理職な部下

    前回は,5分間指導に必要不可欠な「逆切れさせない工夫」を説明しました。 私の指導は,人が慣れ親しんだ習慣(=脳が楽な行動を選択するパターン)を変えることを強いるので,どうしても厳しめの言葉となってしまいます。人を育てるというのは,簡単ではありません。部下と喧嘩してでも,問題のある行動を変えてやるくらいの気持ちがないと,上手くいかないことを理解してください。 それでは,次の5分間指導に移りましょう。今回も部下である岡田とのエピソードです。 当時,私たちの主な仕事は,大手販社A社との販売提携の交渉 でした。システム部門の私たちは、先方の販売現場で使用する システムと先方の基幹システムに接続するシステムの機能を先 方に提案したりするというものです。 私たちは,A社の販売企画部門,IT企画部門に「気に入ってもらえる」仕様を考え,何回も提案し固めていく仕事をしていました。しかし,岡田は,今までシステ

    芦屋広太 ひとつ上のヒューマンマネジメント : 5分で人を育てる技術 (4)仕事を丸投げする中間管理職な部下