ケルズの書におけるルカによる福音書、イエスの系図(英語版)には、第3章第26節において一人余分に先祖を数えている(画像、上から2番目の名前 "IAE")。これは転写者が"QUI FUIT MAHTATHIAE"を"QUI FUIT MATHATH | IAE"と解釈し、IAEという人物が別にいると考えたため(そうして別にQUI FUITを付け加えたため)である。[1] マタイによる福音書、第10章第34節は、「平和ではなく、つるぎ(gladium)を投げ込むためにきたのである。」という文である。しかし、ケルズの書には"gladium"(つるぎ)ではなく"gaudium"(よろこび)と書かれている。そのため、この文は「平和(だけ)ではなく、よろこびを(も)投げ込むためにきたのである。」という意味になる。[2]