日本薬局方(にほんやっきょくほう、英語: Japanese Pharmacopoeia, JP)とは、医薬品の性状及び品質の適正を図るため、医薬品医療機器等法第41条に基づき、薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて厚生労働大臣が定め公示する、医薬品の規格基準書。 構成は通則、生薬総則、製剤総則、一般試験法及び医薬品各条からなり、収載医薬品については日本国内で繁用されている医薬品が中心となっている。 歴史[編集] 江戸時代、蘭学の中川淳庵が、オランダのApotheek(薬局の意)を『和蘭局方』として翻訳したが、未完であった。1880年(明治13年)10月、衛生局長長與専齋の建議により、松方正義内務卿が太政官に「第一、本邦未た藥局方の律書あらす(略)」という伺書を出し、1886年(明治19年)6月に「藥局方」が公布された[注 3]。また後に陸軍病院藥局方、陸軍藥局方も作られた。薬局方という言葉は、