まず、全ての金具を取り外し扉も外して、水を流しながら、タワシでごしごしこすって洗います。 きちんと修理するためには、まず埃を洗い落とすことから始まります。 洗った後は、陰干しでじっくり乾かします。 左上の写真は、天板と側板の反りによって、めくれあがって、木が裂けてホゾ組みが外れた状態を、撮ったものです。 右上の写真は、扉の合わせ目の召し合わせの破損の状態を撮ったものです。写真を見て解ると思いますが、扉の幅も大分縮んで中央の扉の合わせ目が、大分開いております。 まず、先ほどの側板と天板の反りによる、めくれ上がりを修正する為に、反りの激しい部分を挽き割って、反りの力を抜きます。つまり、左右側板、天板の、反っている部分を割ります。そうして、木の癖を抜いてから、きっちり胴体を締め直します。 左上の写真は、胴板(側板、天板)の挽き割りを撮ったものです。右上の写真は、閉め具で、胴体を閉めている所のもの