ICやマイコンは、過電圧(サージ電圧など)や静電気放電(ESD)等から保護する必要があります。 保護方法の1つにダイオードを使用したクランプ回路をICやマイコンの入力端子に接続する方法があります。 今回はそのクランプ回路について説明します。 ダイオードを使用したクランプ回路は2つのダイオード(D1,D2)と、抵抗Rで構成されています。 2つのダイオードでICやマイコン等の入力端子に接続される信号線を挟みます。また、抵抗Rは『入力部』と『ダイオード(D1,D2)と信号線との接続端子A』の間に接続します。 回路動作は後ほど説明しますが、ダイオードD1は入力端子の電圧を電源電圧VCCにクランプするダイオード、ダイオードD2は入力端子の電圧をグラウンド(GND)にクランプするダイオードとなっています。 クランプ回路によって、入力部に過電圧が印可された場合でも入力端子の電圧を『GND(0V)~電源電