世の中は厳しいもので、全力を尽くしても報われるとは限らない。しかしクリスチャン・ベイルは、もう何十年も全力投球を続けている。我々は今こそ彼の狂気じみた頑張りを再評価すべきではないだろうか。もちろんクリスチャン・ベイルの凄さなんて散々語り尽くされている。それなのに、なぜ今になってベイルの話なのかと言うと、先日アカデミー賞の候補が発表されたからだ。(加藤よしき) 断腸の思い…ベイルさん、今回は堪忍して 左から『ザ・ファイター』Paramount Pictures、『アメリカン・ハッスル』Columbia Pictures、『マシニスト』Paramount Classics、『ダークナイト』Warner Bros.『バイス』Annapurna Pictures / PhotofestPhotofest / ゲッティ イメージズ ベイルが主演を務めている傑作『フォードvsフェラーリ』(2019年)