マダケ(真竹)など日本古来のタケノコが生えてくる時季です。竹ってその節を見れば誰でもすぐ「竹だ」とわかりますよね。なのに、木なのか草なのか、なぜすごい早さで成長してピタッと止まるのか、なぜ中身が空洞なのか…等々、じつは謎だらけ! その筆頭に挙げられるのが、花や実です。「えっ、竹の花なんて見たことないけど」「竹の実ってタケノコじゃないの!?」と思われても無理はありません。タケやササの花はめったに咲かず、(かぐや姫でおなじみの)マダケの開花はなんと120年にいちど! しかも一斉に開花したあとは、竹林ごと枯死!? 言い伝えのとおり、それは不吉の前兆なのでしょうか? 竹や笹は、イネ科の植物です。マダケ、ハチクのように皮が成長後、脱落するものを「竹」、クマザサ、チマキザサ、ヤダケのように皮が腐るまで脱落しないものを「笹」と呼ぶのだそうです。 竹の花は、めったに咲きません。笹ではおよそ50年、竹の類で