英米では逆境がエリートを養成する 外資系の金融企業では、「いつクビになるかわからない」という覚悟がなければやっていけません。その時がいつ来てもいいように、定期券を買わないで、回数券で通勤している人が結構います。それでも、日本にある関連会社はまだいい方。英米にある本社の雇用環境はさらに厳しいものです。 米国の会社に入社した初日、ぼくにあてがわれたのは大きなひとり部屋でした。その部屋が前日まで別の人の部屋だったことはすぐにわかりました。朝から何人もの社員が「トニー?」とやってきたからです。ぼくが「今日からここはぼくの部屋だと告げられました」と言うと、皆そそくさと立ち去っていきました。社内の誰もがこの時点まで解雇のことを知らなかったのです。 机の上には白い封筒が置いてあり、 Mr. Tony Raymond とタイプされていました。解雇の通知でしょう。ぼくは人事部からの呼び出しを受けたのですぐに
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