パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム過激派テロ組織「ハマス」が突如イスラエルを攻撃。軍事衝突が激しさを増すなかで、双方の死者は2800人を超えた(13日時点)。 イスラエル・パレスチナ情勢に関心が高まるなかで、これまで日本メディアが報じてきた中東和平問題がいかに偏向的なものであったか、イスラム思想研究者の飯山陽氏は指摘する。 いわゆる中東和平問題について、日本の外務省は次のように説明しています。 「中東和平問題とは、数次にわたる戦争でイスラエルが占領した土地(ヨルダン川西岸、ガザ地区、ゴラン高原)を、イスラエルの安全を確保しつつパレスチナ人を含むアラブ側に返還して、いかに和平を実現するかという問題です」 ここでなぜ外務省の説明を引用したかというと、中東和平問題はどの立場に立つかによって、全く異なる言説、主張が展開される問題だからです。 私は日本人であり、この問題についても日本の国益を