「もし自車が水に浸かったら、そしてそれが海水だったら、決して自分で動かそうとせず、すぐに消防署へ連絡すること」という鉄則がある。エンジンが水に浸かった車両は、再びエンジンを始動しようとすると深刻なダメージを起こす可能性があり、さらに海水の場合は発火、つまり車両火災が発生する可能性があるからだ。 以下、東日本大震災の際に被災地で活動し、多くの車両火災に直面した著者が、そのメカニズムと対処法を解説します。 文/照井資規(元陸上自衛隊衛生官) 写真/AdobeStock、スライド/照井資規(アイキャッチ写真:AdobeStock@bartsadowski) 【画像ギャラリー】海水に浸かるとバッテリーがショートすることも! 水没した車両からはすぐに脱出!! 筆者が東日本大震災の夜に目にしたのは、避難する被災者を乗せた自動車が海水に浸かり次々と炎上していく一面の火の海であった。陸上自衛隊の災害派遣部
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