仕事上で相談したいことがあり、ひさしぶりに翻訳家の友人と電話で話をした。 相談の内容というのが、おカネ(印税)に関係することだったので、 これまでにお互いにやってきた翻訳の仕事の印税率や支払い方式、支払い時期などについてあれこれと話し、盛り上がった。 「印税」仕事というのは、基本的に「時給」仕事とはまったく違った発想で成り立っている。 そして、たぶん他の業界の方はびっくりすると思うのだが、 多くの場合、最初の「執筆依頼」(翻訳依頼)の段階で、具体的な印税額はもちろん、印税率や支払い方式、支払い時期について、 説明されるということはない。 出版社は別に「ずる」をして説明しないというわけではなくて、 単行本を刊行しようというとき、「執筆(翻訳)前」の段階では、その本をどれくらいの部数刷り、いくらの定価をつけ、いつ出版するのか、 ということが、きちっと決まっているなどということは、まず、ない。