S「……といっても、4巻の『あとがき』なんですけど。ここ数日の話題とも関連するので、特別にアップすることにました。後半には大切な募集もありますので、ぜひよろしく〜」 あとがき(C) かのJ・R・R・トールキンは、大作『指輪物語』の執筆期間中に幾度か筆が止まったことがあったそうです。 特に有名な中断は、第一部『旅の仲間』の後半、主人公たち一行が霧ふり山脈の奥深くへ踏み込み、モリアの最深部にたどり着いたところ……御当人曰く「バーリンの墓の傍らに私は佇み、長らく其処に立ち止まることとなった」……でしょう。全体のおよそ三分の一ちょっと手前、これから物語がアクションで盛り上がり、驚異と不思議が怒濤の如く押し寄せ、重要な脇役たちが一気に増えようという直前です。 長い物語をこつこつ書き続けていると同じようなことは起こるもので、僕がこの『15×24』でほぼ唯一中断して迷いに迷ったのも、同じくらい書き進んだ