読者の語彙力にあわせて「普通」「低い」「高い」の3種類から選べるという趣向。 まず、「普通」として示された漫画はオーソドックスな料理漫画のパターンをふまえている。 世界初!語彙力を選べる料理漫画「風来包丁漫遊記」 | オモコロ シャープな描写でていねいに描かれていて、登場人物も食材も作者の絵柄で描きわけられ、基準として本当に「普通」によくできている。 「高い」バーションの漫画は、コマ割りや絵は同じもので、フキダシ内の台詞だけ書きかえてある。 世界初!語彙力を選べる料理漫画「風来包丁漫遊記」 | オモコロ ただし、きどった台詞回しのシュールさを笑うためのギャグ漫画であり、実際に語彙力がある感じはない。国語辞典で調べた言葉を文脈を考えずに当てはめているかのようで、かたい四字熟語とくだけた故事成語が乱雑に混在している。 本当に語彙力を活用した作品とは、登場人物の社会的立場にあわせた台詞を作りあげ