院生に勧められて以下の論文を読んだ。専門分野(家族)のジャーナルと違って『社会学評論』は少々見落としがちになるので、こういう機会は助けになる。 吉川徹,2003,「計量的モノグラフと数理:計量社会学の距離」『社会学評論』53(4):485-498. 内容自体は「階層帰属意識」の研究における対照的な二つのアプローチ(数理モデルからのデリベーションとデータによるその検証、および帰納や歴史的解釈を重視した「計量モノグラフ」的研究)との比較についてであった。ここでは単純化して言えば「階層についての主観と客観の関連・無関連」が解かれるべき謎となる。 筆者によれば、階層帰属意識の問題設定は「70年代の総中流から90年代の不平等へ」と変遷しており、「総中流」現象の解明(「誰が、なぜ自分が中流であると回答したのか?」)において社会学は一定程度の研究成果を残したのだが、不平等(不公平)感については、経験的に
■編集元:ガイドライン板より 560 水先案名無い人 :2010/05/26(水) 16:02:26 ID:w3pj76d00 404 :名無し三等兵:2010/05/26(水) 10:14:27 ID:??? 殺人鬼加藤を作り出すための加藤のママの尽力は涙なしには語れないお(^ω^ ∪) 加藤のママ的教育方法を箇条書きにするから、各自準拠しろお。 ・宿題の作文は一字でも間違えたり汚い文字があると、部分的修正でなくて原稿用紙丸々書き直し ・子供が欲しいものは申請させて全部チェック~の買ったら感想文。モチロン誤字脱字は(ry ※最終的に子は物を欲しがらない良い子になるお ・テレビは基本見せない。ドラえもんとまんが日本昔話だけ許可 ※加藤は周りの友達がエヴァとかみてるだろう時に高2までこの方針だお ・賢い子にするため、漢字の熟語の問題だして十秒カウントダウン。十秒以内に答え
このエントリで主張したいことは2つある。 たしかに、プラトンは「最近の若者は…」と言っていた。しかし、若者批判の意味で述べたのではなく、民主政体の比喩として言った わたし自身への戒め:ネット「だけ」を検索している限り、「見つからないのは、悪魔の証明」と嘯く資格はない。ネットに訊いている限り、得られる情報はウィンドウ枠から出られない 「最近の若者は…」とプラトン(紀元前427-347)が言ったとかいわないとか。わたしも調べたことがある。google センセイに訊くわけだ。「プラトン 最近の若者」か、あるいは、プラトンを「Plato」あるいは「Πλάτων」に置き換えて。文節を変えたり類語で広げたり、言語を変えたり、他のサーチエンジンしたり… 得られた中で、比較的まとまっている回答は、以下の通り。 「最近の若者はなっていない」という感じの文章は紀元前●●●年前から、石版?か何かに書かれていた。
近ごろ「最近の若者はダメ」が、(また)流行っているようなので、自エントリをまとめてみる。もし、「最近の若者は…」を見かけたら、ここを思い出してほしい。 きっかけは、職場の飲み会。「近ごろの若い連中はダメだ!」と一席ぶつオッサンがいたこと。それって、昔から言われてますね、と返すと、「何年何月何日に誰が言った!?出典どこだよ?何の根拠でそう断定できるんだよ?」ってオマエは小学生か。そこで調べてみたところ… ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1. 近ごろの若者は当事者意識がなく、意志薄弱で逃げてばかりいて、いつまでも「お客さま」でいる件について [URL] 「最近の若者はダメだ」と昔から言われているが、特に今の若者はひどい。当事者意識が欠如しており、いつも何かに依存し、消費し、批判するだけの「お客さま」でいつづけている――という小論。出典を隠すと、内田
職業教育や職業訓練が重要であることは論をまたない。人は一生教育制度・訓練制度のなかに閉じこもったまま生涯を終えるわけではなく,ほぼすべての人は,いずれ「社会に出る」という名の職業への移行をはたすわけであるから。にもかかわらず,戦後日本の教育論議や教育政策において,それが不当に低く評価されてきたのだとしたら(いやされてきただろう),それは正さなくてはならない。 教育社会学において,そうした議論の先鞭をつけ,今現在その議論のトップランナーであり続けているのは,いうまでもなく本田由紀さんである。『教育の職業的意義』(ちくま新書,2009年)はそんな本田さんの議論のエッセンスを一般向けに書き下ろした渾身の一冊である。「職業的レリバンス」論の提出というのは,教育論議や政策提言への貢献という面で意義があるだけでなく,アカデミズムにおける教育社会学という一つの学問領域にとっても,「選抜・配分」系の研究が
メモ:「未来を変えるためにほんとうに必要なこと」(アダム・カヘン著)から Posted on 2010年5月1日. Filed under: 読書 | タグ: 読書, facilitation | 「未来を変えるためにほんとうに必要なこと」(アダム・カヘン著)を読んだ。 Amazon.co.jp: 未来を変えるためにほんとうに必要なこと――最善の道を見出す技術: アダム・カヘン 「手ごわい問題は、対話で解決する」という著作もある彼の新刊で、来日した彼のセミナーに参加した際にいただいたもの。 「未来を変えるためにほんとうに必要なこと」(しかも原題は”Power and Love”)というタイトルでは、もらいでもしない限り手に取ることはなかったと思うが、セミナーでのカヘン氏の「愛(切り離されているものをつなげようという衝動)」と「力(自己実現の衝動)」という話は新鮮だったので読んでみた。あまり
通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。1997年から日本の「ひきこもり 」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したの かを調査。新刊は『ルポ「8050問題」高齢親子〝ひきこもり死〟の現場から 』(河 出新書) 他に『ルポ ひきこもり未満』(集英社新書)『ひきこもる女性たち』(ベ スト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『あのとき、大川小学校で何 が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。KHJ全国ひきこも り家族会連合会本部広報担当理事。東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会 委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』 「引きこもり」するオトナたち 「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそ
1 名前:以下、はてなにかわりまして元増田がお送りします。 投稿日:2010/03/21 01:59:24 ここ数年、さらにインターネットで色々な人がつながったりしている。自分も学生時代の友人とオンラインで再会し、普通に今日の天気について語り合ったり今日食った物の写真を眺めたりしている。今はインターネットユーザーとはイコール若者の大多数なので、結構気軽にそう言うコネクションを築けるけど、ブロードバンド普及以前はそうでもなかった。 ツイッターはワンクリックで見知らぬ誰かをフォローできる。ちょっと前だとSNSなんかはマイミクに登録したりフレンド申請したりで承認含めて3クリックくらい?。もうちょい前だとブログ。古き良きトラックバックおよびコメント交流。複数回のクリックに加え、タイピングが少し必要。さらにさかのぼって、まだブログとかが流行しだす以前、個人サイトをやっている管理人は、気に入ったサイト
お知らせ この回の内容は、『反社会学講座』(ちくま文庫版)で加筆修正されています。引用などをする際は、できるだけ文庫版を参照してください。 ●頑張りスパイラルの恐怖 世の中には、ときどき、おかしなことをいう人がいます。「おまえだろ」という意見は脇に置いときまして。で、おかしなことをいう人がなぜおかしいのかと申しますと、自分がおかしいことに気づいていないのです。当人は百パーセントの正論を述べてると思いこんでるものだから、おかしなことをいう人は、おしなべてエラそうな顔しておかしなことをいい張ります。 先日も、こういう意見をおっしゃる方がいました。 「この不況をなんとかしようとみんなが頑張ってるというのに、ホームレスが昼間っから寝ていたりするのを目にすると、腹が立ちます」 じつは、みんなが頑張ってるから、不況が深刻化しているのです。それをこの方はおわかりでない。いえ、この方ばかりではないでしょう
社会学そのうちこちらでプレゼンをすることになりそう...なので頭の整理メモ。話自体は家族と仕事に関する日本の研究アジェンダの変化についてを予定しているのですが、家事分担研究も重要なパートです。家事分担研究は、いくつかある家族社会学の流れの中でもかなり目立ったグループを形成しています。なかでも盛んなのは夫婦間の家事分担規定要因の研究(家事分担はどういった要因で決まるのか?)です。参考までに、日本の夫婦の家事分担の現状を示すデータをご紹介しましょう。以下は、夫婦の家事時間の総量を100としたときの妻の分担割合(%)です*1。...というわけで、ごらんのとおりのありさまです。日本の家事分担の妻への偏りぶりは家族社会学界では周知の事実で、世界を見渡してみても、日本の男はダントツで家事をしていません。このデータを見て、「そりゃ日本の男はめちゃくちゃ働いているもん、無理もない」と思われるかもしれません
メニュー 通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。 2023/04/2770代Androidスマホ35%,シニア向けスマホ24%,iPhone21%ー地域によって所有する種類に差が見られるー ・60代 最もよく使う携帯電話 Android45% iPhone40% ・70代 最もよく使う携帯電話の種類 Android35%,シニア向けスマホ24% ・60代 近畿はAndroidスマホ、iPhoneを合わせると9割を超える ・70代 関東・東海・近畿はAndroidスマホまたはiPhone所有が半数を超える 2023/04/20 タブレット・パソコンを利用した授業の頻度で「情報リテラシー」にも差が生じている ・タブレット・パソコンを利用した授業の頻度で「情報リ
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 00:16:42.65 ID:LdOVAH8i0 おっさん「○○くんはいつ車とか買うの?」 俺「え?車買う予定なんてないですけど?」 おっさん「いや、普通車って買うもんでしょ・・・変わってるね君」 俺「はあ・・・」 おっさん「君タバコは吸うんだっけ?」 俺「吸わないですけど。今まで一度も吸ったことないですし、多分一生吸わないと思います」 おっさん「酒とかは?」 俺「まったくではないですが、ほとんど飲みませんね」 おっさん「確かパチンコにも興味ないんだっけ。それって生きてて楽しいの?話を聞いてると人生の楽しみの8割を損してると思うけど」 ここでめまいがしたね、何言ってんだこの人はって思った 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 00:17:39.73 ID:5ce1UpP6
eoblogは 2017年3月31日(金)15:00 をもってサービスを終了いたしました。 長年にわたりご愛顧いただき誠にありがとうございました。
なんだかアクセスが多くてびっくりですが、それだけいろんな人が研究の方法に関心を持っているということでしょう。 昨日、こちらの大学院で研究している日本出身の院生の方とお話をする機会がありました。課程留学された動機を伺ったところ、少なくとも当時の日本ではなかなか学べなかった研究法の指導が充実しているから、といったことをおっしゃっていました。「最近は社会学でもちょっとずつ変わっているという感触はありますよ」と伝えましたが(あくまで感触)、なにしろ北米の大学の研究法関連の文献や授業の充実度はすごいですからね〜。 文化もあると思うんですよ。アメリカ、カナダでは、研究じゃなくても「自分の持っている情報を説得力を持って伝える(presentation)」能力に大きな価値を置きますからね。 ですから研究報告でも、難しい話をする人がいるとして、聞き手がちんぷんかんぷんだと、聞き手のレベルが低いと思われずに、
おかげさまで前回のエントリは好評でした(2100ほどアクセスがありました)。引き続き、「ひと味違う論文作成方法」を試みます。 データ収集 さて、検証の目的から確認しておきましょう。検証の目的は、データを集めることではありません。論文を読む人(や報告を聞く人)を納得させることです。「そんな相対的な基準でいいわけ?」と思う人もいるでしょう。いいんです。アカデミックな世界も基本は同じ学者仲間からの評価が基準になっています(こういうシステムをピア・レビューといいます)。学生であれば、指導教官を納得させるのが目的になります。 納得させるための手段にはいろんなものがありますが、どういうときに人は納得すると思いますか? 2つあります。 データで納得させる。 実証ってやつです。数字は強力です。きちんとしたかたちで提示すれば、まず反論されません。 理屈で納得させる。 論証ってやつですね。 つまり、場合によっ
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