平均給与はあがった?先ごろ発表された国税庁の2021年民間給与実態調査によれば、2021年の全体の平均給与は443万円で、これは前年比102%で増えたことになっている。 男女別にみても、男性は545万円の前年比102%、女性は302万円で前年比103%である。ここだけを「切り取り報道」されてしまうと、「よっしゃ、給料はあがっているぞ」と思われるかもしれないが、当の民間企業に勤める給与雇用者にしてみれば「は?そんなにもらってないし」と言いたくなるのではないだろうか。 あくまで、これは全年代の平均値であり、雇用者の平均年齢を考慮すれば、これは40歳くらいの人の平均値を示すに過ぎず、それ以下の年代に関してはそこまで到達していない。 特に、20代の若者にとっては、400万どころか300万にも達しない人が多いはず。 よく「失われた20年」という言われ方をする。国の経済低迷を表す言葉で、日本ではバブル