年賀状、離れて暮らす家族とのやりとり、ビジネスのお礼……。さまざまなシーンで使われる手紙やはがき。しかし、国内で差し出される郵便物数は減少の一途をたどっている。全国の郵便ポストのうち、じつに4分の1が、1日平均の投かん数が1枚程度だという。 毎日ポストを回り、全国どこであっても原則、数日以内に確実に届ける。そんなユニバーサルサービスとしての郵便事業が揺らいでいる。 (経済部記者 谷川浩太朗) ことし7月、日本郵便が、総務省の有識者会議で示したデータに衝撃が走った。 全国に17万5000余りある郵便ポストの投かん状況を聞き取ったところ、毎月30通以下、つまり1日平均で1枚以下のポストが4万3000余り。割合にすると25.1%、実に全体の4分の1を占めたのだ。 詳しく見ると、全体の3.9%にあたる6700余りは「0~1通」。さらに試験的に、中山間地域にある14本の郵便ポストにセンサーを設置。調