子どもが救急車で遊んでる! だが映画冒頭から雲行きは怪しくなる。救急服を着た若い兄ちゃん、ホアンがスマホで彼女と話している。「あんな骨折初めて見たよ。スゲーんだ」あんまりプロの医療関係者っぽくない会話である。救急車らしきワゴンの中には小学生くらいの肉付きのいい子供、ホアンの弟のホセがお菓子を食って遊んでいる。救急車の中にはぬいぐるみやらサッカーボールやらが転がっている。おい、ガキが救急車で遊んでるぞ。どういうことなんだよ。 通報が入り、現場に駆けつける。真夜中だというのに子供は降りる気配もなく、そのままついてくる。公営救急車を40分待っても来なかった事故の怪我人を担架に乗せ、病院に運ぶ。ここまでは立派な活動だ。運んでからしばらく、民間救急車は病院の前で待ち、みんな時間を潰している。いったい何をしているのか? 患者の支払いを待っているのである。 ©FamilyAmbulanceFilmLLC
![警察に行かれたら”終わり”だけど…患者を奪い合ってカーチェイス、医療崩壊で「闇救急車」の衝撃 | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6b93c363efc9945e6bca22efb95911459124125c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2F9%2F6%2F1200wm%2Fimg_966d019ed6fca148d758d367b64ecde1139551.jpg)