前作「タイアップの歌謡史」では、「ヒットソングの裏側には、ある仕掛があり、世の中の動きや流行の流れを汲んだタイアップというビジネスチャンスが潜んでいた」と紐解いてみせる非常に興味深い本でしたが、今作では前作と同様のスタイルで「90年代〜00年代にかけての若者を取り巻く労働状況の変化と、その質の変化」を暴いていく、読み応え充分の快著でした。 「自分探し」と言っても様々なケースがあるでしょうが、私はミュージシャンを例に挙げてみたいと思います。 まず、本でも大きくフィーチャーされている団塊ジュニア世代にドンばまりだった人も多いであろう椎名林檎。彼女は「アルバム3枚出して引退する」と、よくインタビューなどで(Rナンタラとかいうミュージシャン大肯定持ち上げ誌)語っていました。それよりちょっと遡るマニック・ストリート・プリーチャーズ。彼らは「最高のアルバムを一枚出して、それを各国でチャートの一位にして
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