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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/sunafukin99 (10)

  • 矛盾だらけの小さな政府論 - すなふきんの雑感日記

    素朴な話、日の世論は平均してどんな社会を望ましいと思ってるんだろう。消費税増税に賛成の人が多いらしいけど、その根拠が福祉予算に回してくれるなら、ということだそうだ。しかし、何で税として取られるぐらいなら自分で貯蓄して老後の蓄えにするので増税しない方がいいというような話(自己責任主義)にはならないのか。あるいは企業は企業で消費増税で消費マインドが低下する可能性が高く、売り上げ減少につながりかねない(商売の邪魔になる)ので反対の論拠にしてもいいはずなのにあまりそうはならない。マスコミ含め概ね好意的なのはどういうわけだろう。そもそもこれらの(架空の)反対理由はどう考えても社会主義的な発想ではないことに注意すべきと思う。むしろ逆だ。増税はどんな形であれ国民負担率を押し上げる効果を持つ。一方徴税した財源をどう使うかはまた別の問題だが。政治イシューでよく喧伝される「小さな政府」の主要な論拠に国民負担

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    ownernism 2010/04/25
  • 「ベスト」より「ベター」 - すなふきんの雑感日記

    なんだか最近急速にTwitterに移動する人が増えた模様。そこでの議論を眺めてて思ったこと。・リフレ政策普及に関して一部政治家へのアプローチは結構うまくいってるようだが、世論レベルではどうなのかという疑問は依然としてある。各世代を通じて人気のある政治家が財政再建志向の改革派である事実をどう考えるかということ。このことは基的に小泉時代から一貫して観察される現象。この状況では財政マネタイズはもちろん、金融政策を中心に据える政策を掲げる政治家すら支持される可能性は低い。そのようなものに対する質的アレルギーがある。・そのことはわが国のデフレバイアスの強さ(デメリット)を現すものであると同時に、ハイパーインフレの可能性が低くなること(メリット)をも現す。・当然のことながら経済政策は極めて政治的要素の強いもの。そこでは実証的論理的に正しいものが勝利するとは限らない、というかむしろその方がまれなケー

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    ownernism 2010/03/27
  • シンプル・イズ・ベスト - すなふきんの雑感日記

    Twitterのやり取りを眺めていると、いまだにデフレと不況の関係がわからない人がいるようなのには少し驚いた。おカネの価値とモノの価値は逆数関係にある。おカネの価値が下がればモノの価値は上がりインフレ、逆におカネの価値が上がればモノの価値が下がりデフレとなる。デフレではモノの価値が下がるのでモノよりもおカネを欲しがる。モノを欲しがらずおカネを欲しがるということは消費が滞りそのために投資も滞り、おカネだけを退蔵しようとすることになる。しかしおカネそのものは抱え込んでいても何も生産しない。これがデフレ不況だ*1。銀行に預けたおカネは投資に回ってこそ利益を生み出すが、不況だと借り手が減り投資に回らず利益が生まれない。よってそれを原資とする預金金利も上がらない。不況下で預金利息が低いとぼやくのもこれが原因だ。そこでおカネの量を増やすとどうなるか。モノと同じく、おカネも流通量が増えればその価値は下が

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    ownernism 2010/03/18
  • デフレがブラック企業親和的なわけ - すなふきんの雑感日記

    の文脈では「生産性向上」とはただ単に頑張って長時間労働しようねといった意味に取られることが多い。「生産性」という言葉もバズワード*1化していると指摘もあったが、その意味では「改革」と似たようなものかもしれない。定義を明確にしないまま、なんとなくイメージで語られるようなところがある。仮に識者が言うところの「生産性」が来は経済学上の定義*2(同一時間・投入量下での付加価値の向上)だとしても、それが世間に流通する過程で来の意味は希釈され雲散霧消してしまってるんじゃないだろうか。そして世間で一般的に思われている「生産性」の意味、長時間馬車馬のように働くこと、あるいは低賃金労働そのものを目的化するような議論にいつのまにかすりかわっているように見える。これは誠実に受け取ればオリジナルの発言者の意図しないものだと思うが、少し穿った見方をすれば意図的にミスリードさせる目的がないとも言い切れない。「

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    ownernism 2010/02/23
  • 明白な嘘を野放しにする人たち - すなふきんの雑感日記

    日銀総裁発言要旨:インフレターゲットは「意味のある論点ではない」http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920018&sid=aNdBmX1AaMzM――デフレ問題についてあらためて考えを教えてほしい。 「やや比喩(ひゆ)的に答えると、デフレは経済の体温が低下した状態だ。より根源な問題がデフレという症状として表れている。従って、その克服のためには、基調的に体温を上げていくための体質改善、あるいは治療が必要だと考えている。生産性の向上に地道に取り組むことによって、すう勢的な成長期待を高めていくことが大事だ」 「将来にわたって所得が増えていくという期待が生まれてきて初めて格的に支出が増えていく。生産性の向上ということが多分、日経済が直面している最も大きな問題だ。それ自体がわが国経済にとって不可欠であるとともに、デフレの克服のためにも重要な課題だ

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    ownernism 2010/02/19
  • 現代日本に蘇る人民裁判 - すなふきんの雑感日記

    http://d.hatena.ne.jp/arn/20091113#p1毎日新聞のシンポジウムで、仙谷由人行政刷新担当相が「事業仕分け」について「これまで一切見えなかった予算編成プロセスのかなりの部分が見えることで、政治文化大革命が始まった」と発言した。http://zarutoro.livedoor.biz/archives/51297026.htmlさすがは社会党出身……。当にこの国大丈夫か?http://sonicbrew.blog55.fc2.com/blog-entry-353.html政治家やマスコミの方々が国民の支持やら視聴率やらを重視する中で、不要不急不当不正だとレッテルを貼られた事業が公開の場でフルボッコです。魔女裁判とか公開処刑なんていう言葉を思い出してしまいましたが、それは「敬うべきモデル」の復権を遂げた民意至上主義の現政権に対して失礼ですね。かねてから危惧して

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    ownernism 2009/11/13
  • 仮説・デフレ親和的な国民世論 - すなふきんの雑感日記

    いくらデフレ下よりデフレ脱却後の方がいろいろな意味で経済成長に寄与するんだと説いても納得しない人がいるとしたら、そもそも「経済成長(=豊かさへの志向)そのものへの懐疑心」や、「追い詰められないと奮起できないといったような創造的破壊論」が彼らの中に根強く巣っているんじゃないかと思う。清貧の思想とシバキ主義の合体と言えば「欲しがりません勝つまでは」を思い出す。状況が悪くなればなるほど事態を改善するのではなくより悪化させる方向へ向かいがちなのは日に顕著なのかどうかはわからないが、とにかく論理的に説得できない人たちが少なからずいることは確かなようだ。そしてそうした感覚を醸成強化してきたものこそ他ならぬ長期停滞なのだろう。「今までいろいろやってきたけどうまくいかなかったではないか、なのにそんな魔法のようなことが出来るはずはない、インチキに違いない」という警戒心が先に立つのかも知れない。「ここはや

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    ownernism 2009/11/13
  • いつまで地獄を継続する気だよ! - すなふきんの雑感日記

    http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20091006#p1まるで地獄を継続するために地獄の門番に餌でもやるつもりなんだよね。それでもそんな地獄でも職があるだけまし、とか、雇用のミスマッチ解消で、雇用改善とか、官僚と一部の評論家は喜ぶわけ。バカげた話だよね。景気の悪化に、地獄のメニューを変更することで対処していることに気がつかない。当になんというかどうすりゃいいのかね。このたわけた事態どうすりゃいいかね?まったくその通り。この期に及んでいまだに「雇用のミスマッチ」なんて抜かしてるバカがいるんだね。驚いた。民主党政権に変わってからも相変わらずマクロな視点でものを見られないで、「人手不足の業界に無理やり送り込め!」みたいな感覚が蔓延ってるようだね。もうこれって市場主義でもなんでもないよ。市場は売り手と買い手の自由意思が合致するところで均衡が成立するのだから

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    ownernism 2009/10/08
  • 「脱貧困の経済学」 - すなふきんの雑感日記

    貧困経済学-日はまだ変えられる作者: 飯田泰之, 雨宮処凛出版社/メーカー: 自由国民社発売日: 2009/08/21メディア: 単行(ソフトカバー)Amazon.co.jpで詳細を見る一気に読んだ。エキサイティングで内容充実。ぜひいろんな立場の人に読んで欲しい。特に印象に残った箇所。P36:アメリカの格差拡大はスーパーリッチ層とその他との格差拡大、日は上位層はほとんど変わらず下層の落ち込みが激しい。P47:飲店で人を雇うとき旦那が上場企業社員で家計の足しにするため働く主婦と生活に困ってる独身者、どっちを雇う?たいてい前者。P66:「税金を払いすぎてる」金持ちは年収1000万以上。それ以下はみんな「貧乏人」。P86:当の新自由主義ならば海外企業の参入自由化も求めないと筋が通らないが、日の財界は「金持ちには保守主義を、貧乏人には新自由主義を」というふうに使い分ける。P87:「

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    ownernism 2009/08/31
  • 錯覚の世界 - すなふきんの雑感日記

    http://d.hatena.ne.jp/JD-1976/20090819/p1とりあえず池上先生の経済解説はもういいや、などと思いつつ、テレビ東京にチャンネルをかえると、「“ワケあり”で儲かったワケ教えますSP」という番組をやっていた。不況でも抜群の発想で儲かるベンチャー・ビヂネスを紹介する、いつものアレだ。私はこの手のお話を聞いてもテンションが下がってしまう。説教されてるような気分になるからだろう。 なんとなく日経済言説状況の縮図を見たような気がして、私は結局テレビを消した。ミクロとマクロの切り分けが出来ないために、あたかもミクロの努力が集合すればマクロ全体の改善につながるような錯覚が生まれてしまう。こういう発想が日における(今でも基的に衰えない)構造改革シンドロームの根底にあると思う。そもそもパイが増えない状況=不況では、限られた資源を奪い合う椅子取りゲームになるだけで、誰か

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    ownernism 2009/08/21
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