ブックマーク / chikirin.hatenablog.com (36)

  • JAL年金の変更決議が示すこと - Chikirinの日記

    今日の日経朝刊の一面トップ記事は、JALの企業年金制度の改正案(減額案)が賛成多数に必要な3分の2を集めた、という話だった。 やっとこさ賛意を得たのは、「既に退職しているOBが今後貰う年金は3割減、まだJALで働いている現役社員が将来貰う年金は5割以上の減になる」という案だ。 現役社員はまだこれから稼げる立場とはいえ、削減率はOBより2割も多い。既に“高給”正社員として定年まで勤め上げ、一部退職金も受け取り済みのOBに比べ、現役社員には今後、リストラ、賞与減、退職金減が待っている。持ち株会の株式は紙切れだし、年金額の半減は厳しいだろう。 にもかかわらず、現役社員の方は、今月4日には早々と減額案賛成数が3分の2を超えていた。そして先週末に減額賛成数は9割を超えた。活発な組合員もいるJALとしては驚くほどの団結力といえる。 理由は明確だ。現役社員にとっては、将来の年金なんかより「今、自分の働い

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    owngoaler 2010/01/13
  • 終身雇用はなぜなくならないか - Chikirinの日記

    の大企業および公的組織における (1) 新卒採用 (2) 年功序列 (3) 終身雇用 の 3点を特徴とするいわゆる日型雇用について考えてみます。 この制度、いろいろ批判があるにも関わらず今のところ大きく揺らいではいません。 その理由を、判例法である解雇規制のせいにする意見があるんですが、ちきりんは、民間大企業の日的雇用が崩れない理由がそれだとは思っていません。 だって大企業は法律があろうとなかろうと、やりたいことはやるし、やりたくないことはやらないもん。 実際、残業代を払わない(サービス残業)、実質的に有給休暇を取得させない、偽装請負に近いような非正規社員の使い方をするなど、たとえ法律違反でも大企業は平気でやってのけてる。 現実において、彼らが労働法規をそんな厳密に気にしているとは思えません。 大企業は、解雇規制があるからイヤイヤ“日的雇用”を維持しているのではなく、自分達にとっ

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    owngoaler 2009/12/19
  • “昔の若いモン”は・・ - Chikirinの日記

    「若者の海外旅行離れ」という話をよく聞く。それがホントなのかどうかは別の検証にまかせるとして*1、今日は別の視点から考えてみる。 というのも、この話に関して聞くのは「なんで、最近の若者は海外旅行に行きたがらないのか」という方向の話ばかりだからだ。たとえば、 最近の若者は ・内向き思考だ。 ・知的好奇心に欠ける。 ・バイタリティや冒険心に欠ける。などなど。 ひどい人になると「若者が海外旅行をしないようでは、日の将来が思いやられる」とかおっしゃる。でもね、一回反対に考えてみたらどうよ?と思う。つまり 「いったいなんで“昔の若者”はそんなに海外旅行が好きだったのか?」という方向の問いもあり得るはずでしょ。 たとえば・・ 1)ハイソ・ライフへの憧れ 昔の一時期、子供はやたらとピアノ(オルガン)を習わされた。これはその親の世代に「ピアノ=上流階級」というイメージがあったから。一方で今の親は、実家の

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    owngoaler 2009/11/28
    「「いったいなんで“昔の若者”はそんなに海外旅行が好きだったのか?」という方向の問いもあり得るはずでしょ。」
  • 犯罪統計より - Chikirinの日記

    先日、亀井大臣が「日で家族間の殺人事件が増えているのは、(大企業が)日型経営を捨てて、人間を人間として扱わなくなったからだ」という発言をされていて吹き出した。 このおじさんは当に巧い。彼は元警察官僚で、殺人という罪の性格、その背景も含めよーくご存じのはずだ。それをああいう形で出してくる。ちょっくら経団連の雑魚どもにジャブでもかましとくか?って感じなんでしょう。 で、一ヶ月くらい前に河合幹雄さんという法社会学の学者さんのインタビュー番組を見たのを思い出した。実はちきりんは大学では法学部で刑法のゼミにいたので、犯罪学にはそこそこ関心があります。というわけで、その番組で取り上げられていた話から覚え書き的におもしろかった点をまとめておきます。 1.日は欧米先進国と比べて極めて治安のよい社会である。 人口比の強盗や強姦などについて、米国は日の100倍、欧州でも数十倍、という国が多い。日

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    owngoaler 2009/10/27
  • 日本郵政の社長交代についての雑感 - Chikirinの日記

    郵政の新社長が元“官僚中の官僚”であり、しかもすべての適正な手続きを完全無視して“政治主導”だか“亀井主導”だか“小沢主導”だかで決められたことについては、多くの人が驚愕し、激怒し(?)、珍しく既存メディアとネットメディアの意見が一致するほどの衝撃を世の中に与えているようです。 ちきりんももちろん“なんじゃそれ”派ではあるのですが、同時に“混乱lover”のちきりんとしては、こういうめちゃくちゃなことが強行されること自体、“おもろいじゃん”とか思っており、後から振り返ればこういうことがあってこそはじめて“民主党の分裂”の遠因ともなりうるわけだから、“いーんじゃないの?”とも思ってます。 というわけで、ことの質については既にあちこちで報道され分析されているので、ちきりんとしてはそれ以外の“どうでもいいような感想”でも、いくつか書いておくです。 感想その1:みっともない男だな 今回の件で

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    owngoaler 2009/10/25
    「命を削るような大変な仕事に招いておきながら、こんな追い出し方をするのは、それこそ“なんかの品格”に関わるんじゃないの?」「財源はすべて“大蔵省”へ」
  • 農政に見る民主主義の罠 - Chikirinの日記

    選挙前になると政治家って常に「高齢化が進んでる上に経済的にも苦しい、超かわいそうな農家を守り抜く所存でありますっ!」と言い出しますよね。 その一方で、マスコミが拾ってくる農家の声の中には、農政への批判も少なくありません。 というわけで、農業経済学がご専門の間正義東大教授がテレビ番組*1で使ってらした日の米農家に関する資料を見てみましょう。 <2007年 水田農家の所得等> 作付面積 農家戸数 経営主の年齢 総所得 年間農業所得 農業経営費 ha 万戸 歳 万円 万円 (10a)万円 0.5ha未満 59.1万戸 66.7 441.5 -10.5 16.9 1未満 43.2万 65.7 477.3 3.6 13.7 2未満 24.6 64.4 446.6 45.3 11.4 3未満 6.7 62.3 467.3 137.1 10.4 5未満 3.9 61.4 474.8 191.9 9.

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    owngoaler 2009/08/27
    「「農家は農水省に支援されている」が、支援されているのは「農業で食べている農家」、ではなく、「農業で食べてはないけど子孫に美田を残したいから農地を維持してる自称農家」なのです。」
  • “ヤミ専従”摘発が意味すること - Chikirinの日記

    7月以降、“ヤミ専従”摘発のニュースが相次いでいます。 以下ニュースからの抜粋です。(青字とか太字にしたのはちきりんです。) 自民、公明両党は1日、公務員が休職許可を得ずに労働組合活動に従事する「ヤミ専従」の撲滅に向けた国家公務員法改正案を議員立法で衆院に提出した。ヤミ専従の背景となっていた短期従事制度の廃止や労使交渉の内容の情報公開が柱。 元記事:http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090702AT3S0102101072009.html 無許可で組合活動に従事する「ヤミ専従」問題で、農林水産省は17日、関与した職員やその上司ら計1237人を処分すると発表した。一度の処分としては異例の規模。組合活動中に支払われた約25億円に上る給与の返還も求める。 1日7時間以上の組合活動を年間30日を超えて行っていた23人は停職1カ月。減給が114人、戒告が208

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    owngoaler 2009/08/02
  • 民主党:混乱メニュー発表!(開店前) - Chikirinの日記

    さて、衆院もようやく解散したわけですが、何度か書いてるようにちきりんは“混乱ラバー”なのです。*1にもかかわらず、先日来起こっていた自民党内のドタバタ的混乱には全く関心がもてずニュースも見る気がしなかった。 混乱好きといっても、ちきりんには“好きなタイプの混乱”と“いまいち関心がもてない混乱”の二種類があるみたい。関心のもてない混乱とは、いわば“バーゲン会場の混乱”ってやつ。自分の利益だけしか考えない大勢の人がパニック的に騒いでいるだけ。あんなん何もおもしろくない。 それより圧倒的におもしろそうなのが「政権をとったあとの民主党の混乱」です。めっちゃおもしろそう。滑稽で奇妙でずるりとコケちゃいそうな混乱。みんなが汗だくで全力で引っ張っているのに全く前に進まず、ところが全員へとへとになった後で、実は全然違う方向に綱を引っ張ってた人が何人もいたと気がつくみたいな。「あれ、お前そっちに引っ張ってた

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    owngoaler 2009/07/22
  • “メディア対権力”というおかしな虚構 - Chikirinの日記

    天安門事件から 20年。事件勃発は 1989年の 6月 4日。 その日に生まれた人は昨日 20歳になりました。一日遅れのエントリを書いておきます。 中国政府は、20年目の昨日、BBCやCNNが中国で放映する事件関係のニュースを、画面を黒塗りする(真っ黒の何も映っていない画面に切り替える)という方法でシャットアウトしたとのこと。 俄には信じがたいような原始的なメディアコントロールです。 この事件は、中国にとって文化大革命と並ぶ近代史の二大タブー=“存在しなかったかのように扱うべき事件”です。 1989年は特別な年でした。 ゴルバチョフ氏の英断がベルリンの壁の崩壊に結実し、世界中の共産国ではどこも、いつ何が起こっても不思議ではない緊迫した一年だったのです。 天安門広場に集まり、民主化を求めた中国の若者達は、自分たちに突っ込んできた戦車に目を疑ったことでしょう。 ちなみに日では、この年に“昭和

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    owngoaler 2009/06/05
    「反権力であったのは、メディアなどではない。闘ってきたのは、常に「個人」であった。」
  • すれ違う前提 (医療編) - Chikirinの日記

    ずっと前に、ある高名な医師の方が退任記念講義をされた時の話を雑誌で読みました。 その方は集まった教え子達(大半はベテランの医師、研究者)に向かって、「これまでの自分の誤診率は約14%だった」と話されたのです。*1 会場からはどよめきが起こりました。その後、この話は外部にも伝わり一般の人達もまた、衝撃を受けました。 けれど最初の会場でのどよめきと、一般の人の衝撃は異なるものでした。 会場にいた医師達はその誤診率の“低さ”に驚いていたのに対し、一般の人達はその分野で一流といわれた高名な医師の誤診率の“高さ”に驚いたのです。 この話からは、両者が持っている前提が大きく異なっていることがわかります。今日は、医療分野の専門家と一般人のもつ前提の違いについて書いてみます。 ★★★ 体が不調で病院に行き、様々な検査をしたのに原因がわからなかった時、「高い金を払って検査したのに無駄金を使った。藪医者だ」的

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    owngoaler 2009/06/04
  • 予行演習としての豚インフル - Chikirinの日記

    関西でいきなりの大流行。既に世界で4番目に感染の多い国になってるそうです。 で、前にかいた危機管理というエントリを思い出した。今回の豚インフルの流行はその時に書いた“リアルな予行演習”として非常に意味があるんじゃないかと思う。 今まで日は“万が一の時の対応動作を決めておく”という準備をやっていた。それは「中国やインドネシアなどのアジア諸国から、強毒性の鳥インフルエンザがやってくる」というのを想定した対応マニュアルだった。 今回は、 ・中国&アジアからではなく、中米&北米から(=日から遠い) ・強毒性ではなく弱毒性の ・鳥ではなく豚インフルがやってきた。 こういう「ちょっと弱めの病気が」「遠いところから」入ってくる、というのは、番への予行演習として非常に役に立つと思う。 今回はまだ感染流行の初期段階だが、それでも既にいろんな学びがある。たとえば・・ (1)ほんとに備蓄が必要なのは何?

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    owngoaler 2009/05/18
  • 目に見える危機? 朝日新聞の本日の広告 - Chikirinの日記

    最近、朝日新聞、おもしろい。特に以下のふたつのニュース ひとつめ。「朝日新聞社の編集局員が、会社のパソコンから2ちゃんねるの掲示板に、繰り返し部落差別や精神疾患への差別を煽る書き込みをしていたとして、2ちゃんねるからは投稿制限を受け、朝日内でも社内処分も受けることになる模様」というニュース。 ふたつめ。「テレビ朝日が社員に自作ブログを書かせて、そのブログを番組で取り上げて“ネット上の情報がいい加減であること”を印象付けようとし、総務省から放送法違反で厳重注意された」ってニュース。 新聞もテレビも大変だな・・・ ってことで、日、4月2日の朝日新聞の広告受注状況をレポートしてみます。関西での販売分です。地域によってある程度は異なると思います。ご了承ください。 新聞の広告は、「○段○分の1」というように縦横の長さごとに値段が決まるのですが、基的には面積に応じて広告料が決められてます。 ここで

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    owngoaler 2009/04/02
  • 個人金融資産の年代分布 - Chikirinの日記

    これは金融業界では昔から有名なグラフです。*1 個人金融資産とは「日の個人が保有してる金融資産の合計」、簡単に言えば「日人の貯金合計」で、総額 1500兆円と言われています。不動産は含んでいません。 借金も含まないので、純粋な資産総額はここから借金(住宅ローン、その他の借金)を引く必要があります。 1500兆円の大半は郵便貯金、銀行の預金、保険、個人年金、国債等であり、株式、投信などが少ないのが日の特徴です。なので、リーマンショックとかの影響をあまり受けません。 で、この1500兆円の金融資産を誰がもっているかを世帯主の年代別に分けると下記のようになります。*2 すごくないですか?? 60歳以上で 6割です!! でも、こんなので驚いてはいけません。50歳以上で見てみると、グラフは下記に変わります。 ついでに 40歳以上と 39歳以下でわけてみましょうかね。日の個人金融資産 1500

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    owngoaler 2009/03/21
  • メディアの見識 中川さん問題に関して - Chikirinの日記

    中川元財務相の酩酊、辞任問題について、日の大手メディアの報道内容と態度があまりにあまりなので、ちょっとまとめておきます。正直言って、中川さんは病気なんだからしかたない(早く治療しなよ)ということですが、マスコミのやり方はさすがに今回はちょっとひどいでしょ、と思うので。 問題1 当事者意識の欠如 一番最初にこの問題を日のメディアが報道した時、新聞もテレビも「会見に臨んだ中川大臣がろれつが回らない様子であったことを、海外通信社がアップ画像で捉えて世界に配信し、世界各地で波紋が拡がっています。」というニュアンスで報道しました。 これ、なんなの? 「中川大臣が会見で全くろれつが回っておらず、大変な失態を演じました。」でもなく、 「その前日は夜遅くまで某マスコミの記者と、また、会見直前には某新聞社の美人記者と飲んでいて、その結果、記者会見の時間には完全な酩酊状態になっていて、会見がまともに行えま

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    owngoaler 2009/02/18
  • 経費節減で景気がますます悪くなるやね - Chikirinの日記

    テレビを見てたら、多くの企業がリーマンショック後の不況をなんとか乗り切るため、血のにじむような工夫をしてると紹介してた。 トーンとしては「みんなで我慢してこの苦境を乗り切りましょう!」って感じだった。 無駄遣いや使い捨てになれた現代生活を反省して、「もったいない」精神の生きていた“古き良き時代に皆で戻ろう!”みたいなノスタルジックな番組だったよ。 きっと戦争中に行われた「欲しがりません! 勝つまでは!」ってキャンペーンってこんな感じだったんだろうなと思わせられた。 一部、内容を紹介すると・・ オフィスの蛍光灯を一部外して電気代を浮かし、 しかも外した蛍光管は保管して、使ってる蛍光灯が壊れた時は(新しいのを買わずに)そこから補充するとか。 社内での連絡便のために使う封筒も、破れてもセロハンテープで修理して長く使うとか。 社内の文具置き場には貸出票がおいてあって、はさみとかテープとかそこから“

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    owngoaler 2009/02/12
  • 北海道はハワイ化を目指せ! - Chikirinの日記

    中国で「非誠勿擾」という映画が大ヒットしたという記事を読みました。海賊版DVDを含めると一億人が見たかもなんだって。 すげっ! 内容は北海道を舞台にした恋愛ドラマらしいのだけど、北海道の景色、温泉べ物がふんだんに出てくるため、映画を見た中国人が「日がこんな美しい国だって知らなかった!」「是非、行ってみたい!」と言ってると。 台湾でも前に北海道の富良野を舞台にした恋愛ドラマ(映画?)が流行り、それ以来、富良野にラベンダー畑を見に来る台湾からの観光客が急増したと聞きました。 韓国ドラマでも北海道ロケはよく見ます。 韓国(ソウル)なら雪は珍しくないのになぜ北海道が珍しいの?と思うけど、やっぱりあの“広大感”が(韓国には)ないのかな。 あと、パウダースノーがすばらしいニセコがオーストラリア人の人気スキーリゾートとなりつつあり、不動産価格も上昇して景気もよくなり、住民の日人まで皆どんどん英語

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    owngoaler 2009/02/04
  • 三菱と日興 愛と憎しみの物語 - Chikirinの日記

    私の名前は日興証子。 私の激動の半生と、これから迎える新しい運命について聞いてくださると聞き、恥ずかしながらやってまいりました。 まずは生い立ちから。 私は遠山の父の元に生まれました。昔から親戚の興銀おじさんにはかわいがってもらって・・その興銀おじさんの家から一文字もらって、うちの家は“日興”って改名したくらいです。 そのおじさんの家も今はもう別の名前に変わってしまってるんですけどね。 あの頃は楽しかったです。うちの家と、野村さんち、大和さんち、それに山一君のおうちは“四大証家”とも言われて、そりゃあ羽振りもよくて。 私もなんの苦労もなく育てられました。12月なんてほとんど毎日、銀座の高級店でご飯をべてました。今から思うと信じられないかもしれませんが。 でも父が亡くなった頃からいろんなことが変わり始めて・・・そうそう、山一君ちが自己破産に追い込まれた時は当びっくりしました。まさかそんな

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    owngoaler 2009/02/03
  • “規制”と“規制の監視監督”の違い - Chikirinの日記

    「規制すること」と「規制を守らせること」は、言葉は似ていますが全く異なる概念です。 権限のある当局が、プレーヤーである企業や個人の行動に制限をかけるのが「規制」です。 一般的に官庁や行政の長は「規制強化」を望みます。なぜなら彼等にとって規制とは「権力の源」だからです。 また規制はその「中」に入った人達を守ってくれるので、それらの人達もいつしか「規制緩和には絶対反対!」と言いだします。これが「既得権益層」です。 反対に、今持っているものが少ない人、たとえば新しい企業、新しい産業、若い人などにとっては、規制緩和や自由化が有利です。 また「規制は少なければ少ないほど、経済全体が巧く廻るはず」と主張する規制緩和論者もいます。 一方の「規制の監督」とは、規制が遵守されているかどうかを監視し、守られていなければ是正させることで、規制強化とは別の概念です。 規制自体はもっと緩和すべきと考えている私も、規

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    owngoaler 2009/01/12
  • “失業者”と“人手不足”が併存するわけ - Chikirinの日記

    不況でどんなに失業者が溢れていても、一方には人手不足業界が存在します。だから失業対策の話になるとすぐに「○○分野は人手不足だから、そこで失業者を雇えばいい」という話になります。 けれど実際にはロジックは逆です。 人手不足の市場にはすべて“人手不足である理由”が存在します。それらの市場は、“多くの人を雇用できない理由があるから”、もしくは“継続的な雇用維持が困難だから”、結果として人手不足なのです。 なので、失業者を無理矢理に人手不足市場に就職させても、根問題が残る限り雇用は長くは維持できず、どちらの問題も解決しません。 ★★★ ところで、なぜ多くの失業者がいる一方で“人手不足”の市場があるのでしょう?ここでは、人手不足業界としてよく挙げられる3分野について考えてみます。 (1)外サービス業 (2)医療&介護 (3)農業 それぞれ人手不足の理由を考えてみると (1)外サービス業 熾烈な

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    owngoaler 2009/01/06
  • かくも遠き真実 - Chikirinの日記

    テレビタックルかなにかタケシの番組に例の元幕僚長のおじさんが出ていた。相変わらずくだらない親父ギャクを飛ばしまくっていた。この人の当の問題はその思想性とかではなく、あの下らん駄洒落癖だと思うよね。言わずにはすませられないのよね、もう体質として・・ まあそれはそれとして。そのあたりの議論を聞いてて思ったのは、たかだか70年ほど前の話に過ぎないのに*1、結局のところ真実なんてわかんないんだよな、ってこと。特にこういう思想的に対立しがちなことって「実際んとこどーだったのよ?」ってのが当わからない。 これは結構残念。近現代史好きなちきりんとしては是非知りたいところではある。けど、タイムマシンがあってもそれを知るのは相当大変だと思う。だって当時に生きていた人だって、また、相当政権の中心にいた人だって、何がどうなっているのかわかってなかったと思うから。 アメリカの思惑、ロシアの思惑、ドイツの思惑、

    かくも遠き真実 - Chikirinの日記
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    owngoaler 2008/12/30