【ニューヨーク=杉藤貴浩】国連の安全保障理事会は9日、ミャンマー情勢を巡りオンラインの非公式会合を開いた。事実上の「臨時政府」として国軍と対峙する「連邦議会代表委員会(CRPH)」のメンバーが出席し「国軍への直接的、間接的な圧力となる具体的な行動をただちに取ってほしい」と要請した。 CRPHが外相代行に任命したジン・マー・アウン氏は「国民は権利と自由を取り戻すために、どんな犠牲を払ってもいいと考えている」と訴えた。国連大使のチョー・モー・トゥン氏も「行動が1日遅れれば、さらに多くの人が殺される」と強調。武器禁輸や投資停止、国軍の空爆を阻止する飛行禁止区域の設定を求め、「プリーズ」と3回、演説の最後に繰り返した。 会合は英国が呼び掛け、米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は「具体的な行動だけが国軍を変えられる」と関係国の一致した対応を促した。しかし、ロシア代表は「この会合はさらなる暴力を