以前『【書評】反「女性差別カルチャー」読本』で同名書籍を紹介しました。実はそのとき触れていなかった作品の重要な意味についてあとから気づいたので、Twitterでは呟いたのですが、そのまま流れて行ってはもったいないと思ったのでここでも記しておきます。 小川たまか『ミサンドリスト裁判』 ここで触れたいのは小川たまか氏による『ミサンドリスト裁判』です。これは裁判員制度の話し合いを模した小説(という分類でいいのか自信はありませんが)です。裁判は被告人の女性が被害者の(と呼ばれている)男性をネット上で貶め、賛同者を集めて攻撃しその地位を奪ったとされているものです。 文章を読んで行けばわかることですが、これは呉座勇一のハラスメントを契機に公開された、いわゆるオープンレターをモデルとしていると思われます。この物語は、オープンレターを公開した者(おそらく北村紗衣氏のポジションの人)が名誉毀損の加害者として
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