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アフリカと経済に関するoyoyomのブックマーク (21)

  • ナイジェリア経済が燃料不足で麻痺 新政権の船出を襲った未曾有のエネルギー危機 | JBpress(日本ビジネスプレス)

    ナイジェリアの次期大統領、ムハンマド・ブハリ氏の顧問らは、アフリカ最大の経済の企業活動を事実上の停止状態に追い込んだ燃料不足を軽減することを目指し、多国籍石油企業と交渉している。 3月末の選挙でナイジェリア史上初めて現職大統領を追い落とす野党候補となったブハリ氏は5月29日、ナイジェリアが経験した中で最悪の部類に入る燃料危機の真っ只中で宣誓就任する予定になっている。 ナイジェリアの大手銀行、ギャランティ・トラスト・バンクは25日、普段より早く店じまいした。各支店で発電機を動かすための軽油が不足していたためだ。 航空燃料不足のために、航空会社は国内線を減便し、国際線は経路が変更された。また、携帯電話事業者3社は、即座に対策が講じられなければ、会社の通信網の機能が低下すると警告した。 ジョナサン政権の「未払金」を払え! 退任するグッドラック・ジョナサン大統領の政権が積み上げたとされる10億ドル

    ナイジェリア経済が燃料不足で麻痺 新政権の船出を襲った未曾有のエネルギー危機 | JBpress(日本ビジネスプレス)
  • ジンバブエ経済:価値のないお金:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2015年2月14日号) 新しい硬貨の導入が、どの通貨を使うべきかという議論を呼んでいる。 2008~09年にインフレ率が800億%に向けて高進した時、ジンバブエはジンバブエドルを捨てて米ドルを使うようになった。 以来、米国の硬貨を入手できない店主は、お釣りの代わりにペンや菓子、チューインガムを客に渡さなければならなかった。 だが、1カ月余り前、中央銀行がジンバブエ国内だけで使われる米セント建ての「ボンドコイン*1」を発行し始めた。これが、ジンバブエには再び独自の通貨が必要なのかどうかという議論に火をつけた。 米ドルの採用で経済が落ち着いたが・・・ 米ドルに切り替える利点は多かった。一夜にして、気まぐれな政府関係者に金銭的な規律が課された。インフレはぴたりと止まり、成長を押し上げ、マクロ経済の安定に対する幅広い期待が生まれた。ひとたび正常な商取引が再開すると、輸入業者は

    ジンバブエ経済:価値のないお金:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • アフリカ経済:「資源の呪い」の黄昏か?:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2015年1月10日号) アフリカの成長はコモディティー以外のものが原動力になっている。 何十年もの間、コモディティー(商品)価格はアフリカの経済成長を形作ってきた。アフリカ大陸は、地球の鉱物埋蔵量の3分の1、原油の10分の1を擁し、ダイヤモンドの3分の2を生産している。 そのため、天然資源や輸出用作物の価格が高い時には総じて成長が順調で、価格が下落した時には大陸の経済も落ち込んだことは、さほど不思議ではない(図1参照)。 アフリカは過去10年間、統治の改善や経済改革もあって活気づき、世界で最も急成長を遂げた大陸の1つに数えられた。年間平均の成長率は5%を超えていた。コモディティー価格も高かった。 過去の景気サイクルでは、鉱物や原油、その他のコモディティーの価格が下落した時は、アフリカの経済も大きく落ち込んだ。 繰り返されてきたパターン 1998~99年に原油価格が下落

    アフリカ経済:「資源の呪い」の黄昏か?:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • ナイジェリア、GDPが2倍になっても隠せない無数の欠点:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2014年4月8日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 抜け目のない投資家にとっては、ナイジェリア経済が公式記録より大きいことはだいぶ前から明白だった。だが、成長を牽引する経済活動をより正確に捉えることを意図した2013年の再計算の結果を政府が発表した時に、国内総生産(GDP)が2倍近い5100億ドルになると予想したアナリストは、仮にいたとしても、ごく少数だった。 国際通貨基金(IMF)によって承認された長い審査を経て4月6日に発表された新しい統計では、ナイジェリアは南アフリカを優に上回る大陸最大の経済国となり、世界トップ20入りが射程圏内に入った。 10年以上前から明白だった統計のミスマッチ 統計のミスマッチは、ナイジェリアが国の状況について発信してきたメッセージの矛盾と同じくらい大きかった。ミスマッチが最初に明らかになったのは、2001年にさかのぼる。通信業界の大手国際企業が、ナイジェ

  • アフリカ最大の経済国はナイジェリア 統計修正でGDPが2倍近くに拡大、世界トップ20入りも視野:JBpress(日本ビジネスプレス)

    ナイジェリア政府が6日、国内総生産(GDP)推計値を2倍近くに増加させた統計改定値を発表した後、同国は南アフリカ共和国を抜き、アフリカ最大にして世界で26番目の経済大国になった。 統計の修正の結果、2013年のナイジェリアのGDPは5090億ドルとなり、それまで公表されていた推計値を89%上回った。変更は計算のベースとなる年を、経済の構造が今と大きく異なり、銀行業務や通信などのサービスはほとんど統計に現れなかった1990年から2010年に移すことによって生じた。 ネスレからスタンダードバンク、ハイネケンからMTNに至るまで、様々な企業が既にナイジェリアに巨額の投資を行ってきたが、アナリストらは、統計修正はさらなる投資を呼び込むきっかけになると話している。 修正は心理的なインパクト、さらに投資を呼び込むきっかけに 「修正には心理的なインパクトがある。外国人投資家に対し、この国には大きな消費者

    アフリカ最大の経済国はナイジェリア 統計修正でGDPが2倍近くに拡大、世界トップ20入りも視野:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 社説:ナイジェリアの消えた大金を探せ:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2014年3月11日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ナイジェリア中央銀行総裁の職務を停止されたラミド・サヌシ氏の調査結果が当に正確だったとすれば、人類史上最大級の強奪が1億7000万のナイジェリア国民の鼻先で起きていたことになる。 ナイジェリアの国内総生産(GDP)の約5%に相当する大金が国営石油会社から抜き取られたとされる。消えたお金は、ナイジェリア政府が原油高によって享受したはずの棚ボタ式の収入に匹敵し、政府は通常、歳入の70%を石油収入に依存している。2012年1月から2013年7月までの19カ月間で最大200億ドルの石油収入が行方不明となっている。 すり替えられた議論 このカネがどこに行ったのかという謎は、うやむやにされたままだ。莫大な国家歳入が漏洩しているように見える多くの穴を塞ぐための手段も一切講じられていない。さらに、疑惑の重大さとサヌシ氏が疑惑を裏付けた詳細な証拠を

  • ナイジェリア、「消えた石油収入」疑惑の波紋 大統領が中銀総裁を事実上解任、金融市場の行く手に暗雲:JBpress(日本ビジネスプレス)

    ナイジェリアのグッドラック・ジョナサン大統領にとって、ナイジェリア中央銀行(CBN)のラミド・サヌシ総裁はかねて、耳元をぶんぶん飛ぶハエのような存在だった。 サヌシ氏は絶えず大統領に苛立ちを与え、今月は、噂されている来年の大統領選での再選を邪魔しかねない一大疑惑をぶち上げた。 だが、サヌシ氏を職務停止処分とする政府決定は、ナイジェリアに大きな代償をもたらす恐れがある。サヌシ氏ほど挑戦的ではないと見られている後継者を指名したことと併せ、今回の処分は投資家に衝撃を与え、ナイジェリアの通貨ナイラを史上最安値まで下落させた。 ジョナサン大統領のスポークスマンは、サヌシ氏は「金銭的な無謀さ」と「広範に及ぶ不正行為」のために職務を停止されたと述べた。「CBNの授権法、デュープロセス、責務の違反」に関する調査が終わるまで、サラ・アラデ副総裁が総裁代理を務めることになる。 汚職疑惑と関係した政治的な「オウ

    ナイジェリア、「消えた石油収入」疑惑の波紋 大統領が中銀総裁を事実上解任、金融市場の行く手に暗雲:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 社説:アフリカを巡る日中間の競争:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2014年1月20日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 中国と日は東シナ海に浮かぶ島の領有権を巡って論争を繰り広げた。東京にある神社の参拝を巡っても衝突した。両国は英紙の寄稿ページで舌戦を繰り広げ、日中の駐英大使が互いの国をハリー・ポッターのヴォルデモートの闇の力になぞらえた。そして今、舞台を転々と移す両国の論争はさらに遠い場所へと旅した。アフリカである。 安倍晋三首相は先週、ビジネスの獲得と親善を深めることを目指し、アフリカ3カ国を歴訪した。日の首相がアフリカ大陸を訪れたのは8年ぶりのことで、安倍首相が「日外交のニューフロンティア」と呼んだ取り組みの中で、コートジボワール、モザンピーク、エチオピアを訪問した。 日は古くからアフリカを援助してきたが、中国アフリカ大陸につぎ込んでいる巨額な資金には敵わない。それでも昨年6月、日政府は40人近いアフリカ諸国の指導者を日に招き、商

    社説:アフリカを巡る日中間の競争:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 南アフリカ、さえない経済指標で強まる「脆弱」との評価:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2013年11月27日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 「フラジャイル・ファイブ」と呼ばれる新興国グループに分類された南アフリカ共和国。神経を尖らしている世界の投資家の信頼を取り戻したい同国にとって、さえない経済指標の発表を重ねることは何としても避けたいところだった。 しかし、この国はまさにそれをやってしまった。南アフリカ政府の発表によれば、第3四半期の経済成長率は4年ぶりの低水準に落ち込んだ。自動車、建設、鉱業などのセクターで賃金がらみのストライキが相次いだことが足を引っ張ったという。 フラジャイル・ファイブの呼び名にふさわしい状況 「我々はほかの4カ国とともにフラジャイル・ファイブという括り方をされているが、確かにその名にふさわしい状況にある」。ルネサンス・キャピタルのエコノミスト、タビ・レオカ氏はこう語る。 フラジャイル・ファイブとは、米国が金融の量的緩和プログラムの縮小に乗り出

  • アフリカ経済:資源に頼らない経済成長:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2013年11月2日号) 最も急速な成長を遂げているアフリカの経済国の多くは、石油や鉱業に依存していない。 アフリカは鉱物や石油が豊富な大陸だ。そして中国経済は、そうした資源を大いに必要としている。1990年代半ば以降、サハラ砂漠以南のアフリカ経済は年間平均5%の成長を遂げてきた。 その時期の初めには、アフリカの対中貿易は取るに足りない規模だった。今は対中貿易の額が年間2000億ドル規模に上る。アフリカの輸出の大半は原材料だ。中国はそれと引き換えに、アフリカに製品を送っている。 そのため、中国の貪欲な原材料需要が近年のアフリカの経済的成功に果たしてきた役割以外の要因を見極めるのはなかなか難しい。サハラ砂漠以南のアフリカ諸国45カ国のうちおよそ半数の国では、輸出収入の4分の1以上を天然資源が占めている。アフリカの2大経済国であるナイジェリアとアンゴラを含む9カ国は、石油と

  • 電子商取引ブームに沸くナイジェリア

    (2013年5月15日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ナイジェリアは2006年以降、年率6%を超す経済成長を続けている〔AFPBB News〕 ナイジェリア最大の都市ラゴスで飲み物やスナックを小さな店で販売しているメアリ・エンウィーザーさんは、新しいを買うためにお金を貯めていたが、どこで買えばいいのか分からずにいた。 はき物ならラゴスのあちこちにある市場でも売っているが、品質に疑問符がつく。住宅を一軒一軒訪ねて売り歩く行商人もいるが、品ぞろえが限られる。華やかなショッピングモールも新しくできたが、値段が高くて手が出ない。 そこでエンウィーザーさんは、職場でインターネットを使っている姉に電話をかけた。するとその翌日、1台のオートバイがエンウィーザーさんの店の前に止まり、コンガ・ドットコムの配達員が包みを1つ手渡してくれた。中にはバレエシューズが2足入っていた。 「すごくいいじゃない」。

  • 世界一の急成長を遂げるアフリカ大陸 希望に満ちた大陸は潜在力をフルに発揮できるか?

    (英エコノミスト誌 2013年3月2日号) アフリカが成し遂げたことに対する誇りは、さらに急速な進歩を遂げる決意を伴うべきだ。 独立以来、アフリカがこれほど好調だったことはない(写真はタンザニア北部のセレンゲティ国立公園)〔AFPBB News〕 世界で最も貧しい大陸がお祝いの時を迎えている。宗主国から独立を勝ち取ってから半世紀、アフリカがこれほど好調だったことは1度もない。 アフリカの経済は繁栄している。ほとんどの国は平和だ。武器を持つ子供はかつてないほど少なくなっており、過去最多の子供が学校に通っている。 携帯電話はインド並みに広く普及しており、エイズウイルス(HIV)感染は最も被害が深刻な国で最大75%ほど減少している。過去10年間で平均寿命は10%延び、外国からの直接投資は3倍になった。 消費支出は今後10年間でほぼ倍増する見込みだ。1人当たりの平均年間所得が1000ドルを超える国

  • アフリカに接近するブラジル:新たな大西洋同盟

    (英エコノミスト誌 2012年11月10日号) ブラジル企業が資と専門技術を引っ提げてアフリカに向かっている。 モザンビーク北部の汗ばむ暑さの中、ブラジルの鉱業大手ヴァーレは、モアティゼ村近郊の鉱山で石炭を採掘している。40万トンの石炭が今にも燃え上がりそうな様子で山積みになっている。この鉱山では1時間当たり4000トンの石炭を産出できるが、鉄道と港が追いつかない。 ヴァーレは輸出向けに石炭を運ぶため、マラウイを経由する路線の改善に取り組んでいる。別のブラジル企業OASコンストルトラも同じ目的でヴァーレと契約を交わし、北東に1000キロ行った場所にあるナカラで新しい港の一部を建設することになった。 アフリカ大陸は会社の将来にとって重要な要素だ、とヴァーレのアフリカ代表、リカルド・サード氏は意気込む。ブラジルの展望に興奮しているのはサード氏だけではない。 ルラ前大統領の時代に花開いた関係

  • アフリカ経済:サブサハラの活況

    (英エコノミスト誌 2012年10月20日号) サハラ以南のアフリカの活況が先進国から商才に長けた人材を引き付けている。 ある若いアナリストはロンドンの会議でスピーチした後、聴衆の中にいた投資会社の幹部と雑談した。それから幹部2人の後について近くのホテルのロビーに行った。シャブリのグラスを傾けながら、この幹部たちは、世界各地にある自社の贅沢に装飾されたオフィスや多額のボーナスについて熱弁を振るった。そして、このアナリストに仕事の誘いを持ちかけた。 アナリストを驚かせたのは、彼らの興味でも多額の給与でもなく、彼らが手持ちの数百万ドルを投資する手助けをしてほしいと希望した場所だった。貧しい大陸の最も発展の遅れた地域、西アフリカである。 かつてのフランクフルトや東京のように投資家が殺到 投資家はここ数年、あたかもかつてのフランクフルトや東京であるかのように、ラゴスやナイロビに大挙して押し寄せた。

  • アフリカ市場を席巻する中国製品 日本、欧州勢を押しのけ、高付加価値品でシェア拡大

    (2012年3月29日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 今から10年前、安価な中国製品がアフリカ大陸に大量流入し始めた時、消費者は低価格という恩恵を享受したが、繊維工場など現地の製造業者は苦戦を強いられた。 そして今、中国企業は付加価値を高めてバリューチェーンを上っており、この構図が変わりつつある。アフリカの消費者は今でも中国製品を受け入れているが、購入しているのは以前よりも高度な工業製品だ。中国企業はスマートフォンから脱穀機に至るまで、アフリカ企業ではなく他の外国企業を押しのけながら売り上げを伸ばしているのだ。 10年間で3倍以上にシェア拡大 スタンダード銀行が今月公表したリポートによれば、アフリカ市場における中国の輸出企業のシェアは2002年以降の10年間で3倍以上に拡大しており、昨年にはアフリカ大陸全体の輸入の16.8%が中国製品で占められた。また過去4年間の内訳を見ると、中国企業

  • ポルトガルから旧植民地への「逆頭脳流出」

    (2012年3月19日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 1990年代後半のこと。ポルトガル人の歯科医セシリア・マルケス氏は、モザンビークに新しくできた歯科専門学校で働かないかと誘われた。当時のモザンビークは、長年にわたる内戦の影響から少しずつ立ち直りつつあるところで、アフリカでも最も開発の遅れた国の1つだった。 この時は「クレージー」な話だと考えて断った。だが、それから10年以上経った今では、全くそうではなくなっている。モザンビークでは今年、7.5%の経済成長が予想されているが、その一方でポルトガルはユーロ圏危機のあおりでマイナス成長に陥っており、失業が増加しているのだ。 43歳のマルケス氏はつい1年ほど前、モザンビークの首都マプトに移り住んだ。ソフトウエア関連の事業がうまくいかなくなった夫が、旧植民地のモザンビークで新しいビジネスを立ち上げたのを機に海を渡った。 自国の危機を逃れ、モザ

  • 東アフリカが熱い! 石油大手の新たな開拓地

    (2012年3月13日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ノルウェーの石油大手スタットオイルでは通常、海軍の警備隊が掘削作業の警備に当たったりはしない。だが、同社が事業を手がけるすべての場所がソマリアの海賊に脅かされているわけではない。 スタットオイルは先月下旬、タンザニア沖に大量の天然ガスを発見したと発表し、石油業界を沸き立たせた。エネルギー業界の最も有望なニューフロンティアの一角としての東アフリカの評判を裏づけた格好だ。 スタットオイルの探査責任者を務めるティム・ドッドソン氏は、今回の発見は「最高だ。ノルウェー国外での事業としては、当社にとって過去最大の発見だ」と話している。 だが、アフリカの海は時として危険だ。スタットオイルは、海賊が襲ってきた場合に作業員の身を守るために、すべての掘削装置と護衛船に厳重な警備体制を敷いた施設を設ける一方、警備会社とタンザニア海軍の軍人から成る小さな船

  • 希望に満ちた大陸:アフリカの勃興

    (英エコノミスト誌 2011年12月3日号) 数十年間にわたる低成長の時代を経て、アフリカは今、アジアの後に続く真のチャンスを手にしている。 店内では商品が2メートルもの高さに積み上がり、表の街路は客であふれ、店員は汗だくで押し寄せる客をさばいている。 といっても、これは先進国の大通りで見られるクリスマスの買い物シーズンのひとコマではない。実はナイジェリア南部のオニチャにある市場の様子で、しかも、年中毎日こんな光景が繰り広げられているのだ。 ここを世界最大の市場と評する人は多い。毎日300万人もの人が、コメや石鹸、コンピューターや建設機器を買うためにこの市場を訪れる。ここはギニア湾の貿易商の拠点だ。ギニア湾沿岸と言えば、汚職や海賊、貧困、疾病で荒廃した地域だが、志の高い起業家や豊かさを増す消費者が無数に暮らす場所でもある。 この10年間で、世界で最も急速に成長した上位10カ国のうち、6カ国

  • コートジボワールの禁輸でカカオ取引に混乱  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2011年1月25日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) チョコレートの主原料であるカカオの取引が混乱状態に陥った。世界供給量の40%を占める西アフリカ・コートジボワールで、世界最大級の商社数社が営業活動を一時停止したからだ。 1月24日の営業停止は、先の大統領選挙の勝者として国際的に認められているアルサン・ワタラ氏が、国際社会が敗者と見なすローラン・バグボ氏を大統領の座から追い出すために1カ月間の輸出禁止措置を課したことを受けた動きだ。 禁輸措置が発表された後、カカオの価格(ココア先物相場)は一時、7%も高騰した。 禁輸措置を受け、大手商社が業務を停止 コートジボワールでは、国際社会が大統領選の勝者として認めるアルサン・ワタラ元首相(写真上)とローラン・バグボ大統領(下の左)が2人とも大統領就任を宣誓するという異常事態になっている〔AFPBB News〕 国連の支持を受けたワタラ氏の政府

  • 躍進するアフリカ経済 ライオンキングなるか? JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2011年1月8日号) アフリカは今や、世界で最も急速な成長を遂げる地域の1つだ。 BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の台頭や、アジア経済がその他地域を凌ぐようになった経済力の東方シフトについては、多くのことが書かれてきた。 だが、過去10年間の意外なサクセスストーリーは、別のところに存在する。 誌(英エコノミスト)の分析では、2010年までの10年間に世界で最も急速に成長を遂げた国上位10カ国のうち、実に6カ国がサハラ砂漠以南のアフリカ諸国であることが明らかになった(表参照)。 BRICsの中で唯一、トップ10入りを果たしたのは、アンゴラに次いで2位に付けた中国だ。 その他5カ国のアフリカ勢は、ナイジェリア、エチオピア、チャド、モザンビーク、そしてルワンダで、どの国も8%前後もしくはそれ以上の年間成長率を記録している。 中南米諸国を凌ぐ成長率、今後5年間で