(英エコノミスト誌 2014年3月8日号) ベイルアウト(救済)はうまくいっているが、ベイルインはうまく機能していない。 ユーロを導入してからようやく5年が経ったところで、キプロスは歴史書に歓迎されざる日を刻んだ。2013年3月、キプロスはユーロ圏で救済を受ける5番目の国になった。 欧州の債権者がキプロス救済のために設定した条件には、緊縮財政や改革といったお決まりの要求だけではなく、銀行の「ベイルイン」――債券保有者や預金保険対象外の大口預金者に銀行の損失を負担させたり、新たな資本を出させたりする措置――という見慣れない要求も含まれていた。 この小さな島の経験には大きな意味がある。債権者のベイルインは、欧州で将来の銀行危機が対処される方法になるからだ。 経済の落ち込みは予想ほどではなかったが・・・ 2週間近く銀行が閉鎖され、資本規制が課せられた昨年春のトラウマは、キプロスに壊滅的な影響を与
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