トリトン[11][12](英語: Triton, Neptune I)は、海王星最大の自然衛星で、海王星で発見された初めての衛星である。1846年10月10日にイギリスの天文学者であるウィリアム・ラッセルによって発見された。太陽系内の大型衛星の中では唯一、主惑星の自転方向に対して逆方向に公転する逆行軌道を持つ[6][13][14]。直径は 2,710 km で[1]、太陽系の衛星の中では7番目に大きい。その逆行軌道と、冥王星に似た組成であることから、トリトンはエッジワース・カイパーベルトから捕らえられた準惑星規模の天体であったと考えられている[15]。トリトンは、凍った窒素の表面と、主に水の氷から成る地殻、マントル[16]、岩石と金属からなる大きな核を持っており、総質量の約3分の2を占めている。平均密度は 2.059 g/cm3[1]で、これは組成の約15~35%が氷であることを反映してい