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2011年1月7日のブックマーク (5件)

  • 2011年の市場展望:皿回しの危うさ  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2011年1月1日号) 弱気筋から見た2011年の市場展望とは。 リアリティー番組(視聴者参加型番組)が放送電波を席捲する前は、英BBCの土曜夜の番組枠では、歌手やコメディアン、珍しい芸などを取り上げるバラエティー番組がよく放送された。人気の芸当の1つが、男性が細長い棒の上に回転する皿を載せ、大惨事を避けるべく必死に駆け回る皿回しだった。 各国の中央銀行はこの3年間ずっと、一種の皿回しを演じてきた。2008年には、中央銀行は次々傾く銀行を救済しようと走り回ったが、何度かは皿が割れる事態を免れなかった。2010年に大きく揺れた皿は、ユーロ圏数カ国の政府だった。当局はかろうじて、これらの皿を割らずに済んだ。 しかし、たった1枚の小皿が落ちただけで、たくさんの陶器が割れる結果になりかねない。多くが今なお欧州中央銀行(ECB)に資金供給を頼っている銀行は脆弱な状態にある。19世

  • ドバイの今:債務は忘却の彼方?  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2011年1月1日号) 救済措置を受けたドバイは、危機から回復しつつあると主張している。 2009年末、ドバイが債務返済に問題を抱えていることをやむなく認めた際、周囲には他人の不幸を喜ぶ空気が満ちていた。自信満々のドバイを取り巻く湾岸諸国は密かに、銀行家や実業家をドバイと競合する自国の金融ハブへ誘致することを期待した。 そして今、多くの人々にとって苛立たしいことに、ドバイは回復の兆しを見せ始めている。 アブダビによる100億ドル規模の救済策が大規模なデフォルト(債務不履行)の恐れを取り去った。ドバイは2010年9月には債券市場にも復帰した。格付けなしでの発行となったが、需要は募集額を大幅に上回った。 確かに、不動産市場はいまだに苦境にある。新たに建築されたマンションやオフィスビルが竣工しても、賃料を払う新たな入居者はほとんどいない状態だ。世界一高い建築物である「ブルジュ

  • 食塩の毒性は農薬より強い?農薬の安全性は向上している ドラッカーで読み解く農業イノベーション(8) | JBpress (ジェイビープレス)

    イノベーションの第6の機会──「認識の変化をとらえる」 「コップに『半分入っている』と『半分空である』とは、量的に同じである。だが、意味は全く違う。取るべき行動も違う。世の中の認識が『半分入っている』から、『半分空である』に変わるとき、イノベーションの機会が生まれる」 (『イノベーションと企業家精神』ピーター・ドラッカー著、上田惇生訳、ダイヤモンド社) 塩より安全な農薬はいっぱいある 農薬は、一般の消費者にとってネガティブな印象を持たれる農業資材です。初期の、まだ原始的な時代の農薬には危険性の高いものがあったのと、いわゆる反農薬運動によってこのイメージは作られたと言っていいでしょう。 しかし、有機化学の産物である農薬は、有機化学の発展に応じて進歩を繰り返してきました。現在、売られている農薬の安全性はかなりのものです。急性毒性(摂取したらすぐ死ぬタイプの毒性)を挙げてみましょう。急性毒性の

    食塩の毒性は農薬より強い?農薬の安全性は向上している ドラッカーで読み解く農業イノベーション(8) | JBpress (ジェイビープレス)
  • ブラジルレアルに魅せられる日本マネー  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2011年1月6日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 2009年に、多くの日人がブラジルに対して抱く情熱は、サンバやサッカーから、同国の通貨と経済成長の物語に移った。2年経っても、熱い情熱は変わらない。JPモルガンと野村証券が別々にまとめた推計によると、日の個人投資家の対ブラジル投資額は累計で6兆円を超えるという。これは日の国内総生産(GDP)の1%を超える金額だ。 この額には、投資信託を通じたブラジル資産への直接投資のほか、「売り出し」(しばしば国際機関によって日の個人投資家向けに発行される外貨建て債券の呼称)や、レアルの為替オーバーレイ*1を伴うブラジル以外の資産を保有するファンドを通じたレアルへのエクスポージャーも含まれる。 高利回り通貨と資源国の魅力 これらは、大半が追加的な月間所得を確保しようとする退職者である多くの個人投資家にとって有利な投資対象になってきた(記事末尾

  • 経済が停滞しても幸せな国ニッポン 人生には成長より大事なものがある JBpress(日本ビジネスプレス)

    は世界で最も成功した社会か? こう問いかけただけでも、冷笑を誘い、読者が朝のテーブルでふき出すことになるだろう(分かった、この際正直に言えば、それを意図した問いだ)。 こうした考えはまさしく、我々が日の経済停滞や債務、企業の衰退について耳にしてきたすべてのことと相反する。 韓国や香港、米国のビジネスマンに日をどう思うか尋ねれば、10人中9人は悲しげに首を振り、普段はバングラデシュの洪水の犠牲者に向けられるような悲嘆に暮れた表情を見せる。 「あの国に起きたことは、当に嘆かわしいことだ」。シンガポールの著名な外交官は最近、筆者にこう語った。「彼らはすっかり道に迷ってしまった」 「失われた20年」を裏づける名目GDPの停滞 日の衰退を論証するのは簡単だ。名目国内総生産(GDP)は大雑把に言って、1991年と同じ水準にある。これは、1度ではなく2度の「失われた10年」があったことを裏