(2011年2月24日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 遅かれ早かれ、王朝というものは滅びるものだ。中国の王朝とて例外ではない。紀元前221年に最初の中華帝国として誕生した秦王朝は、わずか15年しか続かなかった。その後登場した漢、唐、宋、明、清王朝はそれに比べればはるかに長続きしたが、それでも最終的には廃れていった。 最も新しい王朝的な存在、つまり、62年間続いている中華人民共和国にも、いずれ同じことが起きるだろう。 繁栄の中で身構える中国共産党 中国共産党がいつ、あるいはどのように、権勢を失うかは誰にも分からない。中国はその富を急速に増やしており、国際的な影響力も強まる一方だ。そうした様子からは、危機が切迫している明らかな兆候はほとんど見受けられない。騒乱と悲劇に満ちたその歴史に照らす限り、中国は今、ここ数百年間で最も繁栄している。 しかし、過剰反応するのが常の共産党は、反旗を翻すごく