ブラジル投資の最新事情 オルタナティブ投資が花盛り JBpress(日本ビジネスプレス)

（英エコノミスト誌 2011年2月19日号） プライベートエクイティ投資会社とヘッジファンドにとって、今年のホットな市場はブラジルだ。 泡立つシャンパンを手に、弾けるような会話――。ブラジルの主要株式市場、サンパウロ証券取引所（BM＆FBovespa）で今月初めに見られた光景は、ブラジルで力強い成長を遂げるオルタナティブ投資業界の姿を象徴していた。 改装されたばかりのしゃれた証券取引所のフロアでは、ブラジルのプライベートエクイティ（PE、非上場株）投資会社タルポンのトップ、ホセ・カルロス・ヘイス・デ・マガリャンイス氏の周りで、大勢の人たちがシャンパンを飲みながら歩き回っていた。 ブラジル最大の靴小売店アレッゾの新規株式公開（IPO）の成功を祝って、祝杯を挙げていたのだ。 タルポンは、2007年に7600万レアル（4380万ドル）でアレッゾの株式を25％取得。3年間でその投資価値は5倍近くに

[equilibrista]

『ブラジルの投資家はもはや、単にリスクのない債券に資金を寝かせておくことで途方もないリターンを得ることはできないのだ。』