ノーベル経済学賞受賞者ダグラス・C・ノースが、人類1万年の経済史を「制度」、「所有権」、「取引コスト」、「フリーライダー」、「イデオロギー」といった概念を使って分析してみせた本。「制度」や「イデオロギー」という言葉が出てきたことからもわかるように、今までの新古典派の経済分析では取り逃がしてきた部分を組み込むことで、「なぜ歴史上、非効率な制度が存続してきたのか?」という問題にも答えようとしています。 目次は以下の通り。 第1部 理論 第1章 問題提起 第2章 経済の構造ーー序論 第3章 新古典派の国家理論 第4章 歴史上の経済機構ーー分析の枠組み 第5章 イデオロギーとフリーライダー問題 第6章 経済史の構造と変化 第2部 歴史 第7章 第一次経済革命 第8章 第一次経済革命ーー機構への影響 第9章 古代文明の経済変化と衰退 第10章 封建制の発達と崩壊 第11章 近世ヨーロッパの構造と変化