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2013年9月27日のブックマーク (5件)

  • 小売りのビッグデータから分かったマクロ経済の真実:日経ビジネスオンライン

    マクロ経済学は、世の中で最も論争の多い学問分野ではなかろうか。特に、経済政策に関わる意見の対立は、経済学の枠を超え、マスコミや国会を巻き込んだ激しいものになることが多い。近年でも、財政・金融政策や税制改革等に関する論争が、連日マスコミやネットを賑わせている。 マクロ経済学では黎明期から市場経済を重視する新古典派と、積極的な政府介入を支持するケインズ派の2つの間で激しい論争が繰り広げられてきた。思い切って単純化すると、景気後退は生産力(供給)の低下と考えるのが新古典派であり、需要不足、と捉えるのがケインズ的なアプローチである。近年、これら2つのマクロ経済理論は技術的に急速に進歩し、多くの共通点を持つようになってきている。 しかし、いまだ、景気循環がなぜ生じるか、政策として何が可能か、という問題に関しては、この2つの対立軸のどちらにどれだけ重心をおくかにより、大きな意見の違いが生まれてしまう。

    小売りのビッグデータから分かったマクロ経済の真実:日経ビジネスオンライン
  • ドイツの連立政権の行方 メルケル氏が戦いに勝ったが、議会の重心は左にシフト:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2013年9月26日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 中世の血みどろの戦いの後で傷を癒やしている2つの大軍のように、ドイツの強大なキリスト教民主同盟(CDU)とその永遠の挑戦者である社会民主党(SPD)は、自軍の死者を埋葬する前から講和条約に調印しなければならないかもしれないことに気付いている。 明らかに勝者となったアンゲラ・メルケル氏は、長引くユーロ圏危機、世界経済が再び減速することへの懸念、国内の深刻な社会問題と人口動態上の課題に対処するために、安定した政府を望んでいる。メルケル首相は戦いには勝ったかもしれないが、同氏が率いるCDU(およびバイエルン・キリスト教社会同盟=CSU)は絶対多数に5議席足りない。 メルケル氏の現在の連立相手である自由民主党(FDP)が1議席も取れずに戦場から去ったため、メルケル氏には、自然に組める保守の連立相手がいない。かつての敵であるSPDもしくは緑の

  • やぶへびで規制当局の標的になったJPモルガン:JBpress(日本ビジネスプレス)

    しばらく前まで、ウォール街ではゴールドマン・サックスが批判の矢面に立ち、世間の顰蹙を買い、規制当局の介入を受けていた。今では、ゴールドマンに代わり、JPモルガン・チェースが批判を一身に受けている。 資産規模で米国最大の銀行であるJPモルガンは、粗悪な住宅ローン担保証券を販売したことに絡み、数十億ドルを支払い、米国政府と和解することを検討している。「ロンドンの鯨」のトレーディング損失に対する調査を終わらせるために9億2000万ドルの罰金を払ったわずか1週間後のことだ。 たとえ政府と合意できたとしても、同社はまだ、中国での雇用慣行からクレジットカード事業に至るまで、様々な問題で非難に直面する。 会長兼最高経営責任者(CEO)のジェイミー・ダイモン氏は、かつてウォール街で最もダイナミックでカリスマ性が高い経営者として称えられたが、収益性の高い強固な銀行を経営しているにもかかわらず、悪い理由でスポ

  • ドイツの奇妙なパラレルユニバース

    (2013年9月25日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) アンゲラ・メルケル首相は、ドイツ、そして欧州で最も力のある政治家という地位を確実なものにした〔AFPBB News〕 総選挙で大勝利を収めたアンゲラ・メルケル氏は、ドイツ、そして欧州で最も力のある政治家という地位を確実なものにした。ちまたでは、メルケル氏は自分の望むユーロ圏を手に入れると考えられている。すなわち「大きなドイツ」だ。 実際、その見方の通りになるかもしれない。もしそうなったら、眼前には悲惨な光景が広がることになる。 ドイツのヴォルフガング・ショイブレ財務相は紙(フィナンシャル・タイムズ)に先週寄せた文の中で、ドイツ政府が現在の政策の基盤としている見解を目の覚めるような明快さで紹介した。 同氏いわく、災厄を予言する人々は間違っており、「最近では、ユーロ圏から経済の明るい兆しがほとんど途切れることなく伝えられており、世界は

  • 大企業ランキング:ひっくり返った世界

    (英エコノミスト誌 2013年9月21日号) 巨大国有企業が再び流行遅れになった。良いことだ。 ボン・ジョヴィは健在だが、東京電力は・・・〔AFPBB News〕 1987年当時、ロックバンドのボン・ジョヴィがポップ界を制しており、株式時価総額で世界第3位の企業は東京電力で、東電は日国外ではほとんど知られていない電力会社だった。 現在、ボン・ジョヴィはまだナンバーワンアルバムを次々出しているが、東電の価値は90%下落し、破綻の瀬戸際にある。そして同社は今では、福島での原発事故で世界中に知れ渡っている。 ポップチャートやオリンピックのメダル獲得ランキングと同じように、企業のリーグテーブルも、くだらないと同時に興味深いものだ。ランキングは企業の栄枯盛衰を反映し、10代の音楽ファンほど忠誠心を持たない投資家が、その株を買ったり売ったりして浮き沈みを増幅させる。 だが、企業ランキングは、経済的な