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2014年8月20日のブックマーク (6件)

  • ISISとの戦い、欧米に欠けているのは諜報活動だ:JBpress(日本ビジネスプレス)

    英国のデビッド・キャメロン首相はこの週末を、メディアを通じた宣伝に費やした。「極悪非道」のイスラム主義武装勢力を打倒する取り組みを自ら主導することについて、英国民の理解を得るのが狙いだった。 キャメロン首相は、「イラク・シリアのイスラム国(ISIS)」による脅威と「この政治生命が終わるまで戦う」と述べた。そしてジハード主義者を倒すのに必要な政治、軍事、および外交面での取り組みに言及した しかし、拡大中の米国の軍事作戦から援護を受けながら英国がイラク軍に具体的にどんな支援を行うのかは、明確にされなかった。首相がイングランド南西部コーンウォールでの家族との夏休みに早々に戻る予定であることも、その曖昧さに拍車をかけた。 首相官邸は18日、その戦略が3部構成であることを明らかにした。第1に、英国政府は「ISISに対する防衛の最前線」であるクルド人部隊を支援する。要請があれば武器も提供する。 第2に

    ISISとの戦い、欧米に欠けているのは諜報活動だ:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • エボラ出血熱:高まる脅威:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2014年8月16日号) 西アフリカにおけるエボラ出血熱の感染拡大は、この地域にとっても、世界にとっても、大いに憂慮すべき事態だ。 シエラレオネの東部を走る道路は、いつになく静まりかえっている。検問所には重装備の兵士が配備され、カイラフン地区とケネマ地区への出入りは完全に止められてきた。 首都フリータウンに通じる幹線道路を通行しているのは、必需品を運ぶ少数のバイクと自動車だけだ。ケネマでは、いつもなら混み合うタクシー乗り場にほとんど人影が見られない。タクシーは、どこにも行く当てがないのだ。 エボラ出血熱はこの地域にとって大打撃となった。原因は死者だけではない。連邦政府の隔離政策も原因の1つだ。ビジネスは落ち込み、村人たちは物資の不足を嘆いている。 一方、非常事態が宣言された後でさえ、政府の予防措置は杜撰なものだ。エボラ出血熱の患者の治療にあたっているケネマの公立病院では

    エボラ出血熱:高まる脅威:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • ポーランドの過去が導く欧州の未来 民主化25周年、今日のウクライナ危機への教訓:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2014年8月19日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 1989年8月23日のワルシャワの夜は、心地よい暖かさだった。この快適な夜は8月24日にとって良い兆候だった。ポーランドが束縛から逃れ、カトリック系新聞の編集長で愛国的な「連帯」運動の活動家のタデウシ・マゾビエツキ氏がワルシャワ条約機構加盟国で初めて非共産主義者の首相に指名された日である。 あれから25年経った今、丸一世代のポーランド人が共産主義を個人的に経験せずに育った。ポーランドは民主的な主権国家であり、豊かさを増す市場経済であり、北大西洋条約機構(NATO)および欧州連合(EU)の誇りある加盟国だ。この国は一党支配と悲惨な生活水準、そしてモスクワへの従属の恐ろしい時代から変身を遂げたのだ。ポーランドは今ほど恵まれていたことはないと言えるだろう。 確かに、自己満足に陥るのは賢明ではない。ポーランドと国境を接しているウクライナとベ

    ポーランドの過去が導く欧州の未来 民主化25周年、今日のウクライナ危機への教訓:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 米国外交を弱めるオバマ大統領の「ヒポクラテスの誓い」:JBpress(日本ビジネスプレス)

    古代ギリシャの時代から、医師は何よりもまず人に危害を加えないことを誓ってきた。これは超大国にとっても重要な原則だ。外交で解決できるのであれば、武力に訴える必要などない。 バラク・オバマ大統領の「ヒポクラテスの誓い」、すなわち「ばかなことはするな」という言葉で表現される外交姿勢は、同氏が所属する民主党内でもばかにされている。イラクのイスラム主義者の進軍やウクライナの親ロシア派分離主義者の武装集団によるミサイル発射はすべて、オバマ氏の慎重姿勢が間違っていることの明確な証拠だと受け止められている。 米国が自制する時代は終わりつつあるのだろう。オバマ氏が巻き返すとしたら、残された時間はあと2年だ。 悲しいことに、オバマ氏は自分のドクトリン(主義)を友人に納得させることすらできなくなっている。同氏が2008年の大統領候補指名選挙で勝利を収めたのは、イラクでの「ばかげた戦争」に反対したからだった(もち

    米国外交を弱めるオバマ大統領の「ヒポクラテスの誓い」:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • 荒れる南シナ海、政治的な嵐に巻き込まれる漁師 中国とベトナムの領有権争い:JBpress(日本ビジネスプレス)

    リャン・ヤパイさんは南シナ海の海図を取り出すと、ベトナム、中国両国が領有権を主張する資源豊富な島嶼群を指差してみせる。 海南島の三亜港に停泊している中国漁船の船長のリャンさんのような漁師は、パラセル諸島(中国名:西沙諸島)周辺の海域で漁に精を出している。 中国の施政下にあるパラセル諸島はベトナムも領有権を主張しており、中国が今年5月に石油・天然ガス探査のために浮遊式掘削装置(リグ)を送り込んだ後、両国間の激しい対立の焦点となった。 中国石油天然気集団公司(CNPC)が石油・天然ガス埋蔵の兆候を見つけたと発表したのを受け、中国政府は先月、リグを撤収した。 資源埋蔵の兆候発見で漁師にさらなる圧力 資源発見の発表は、南シナ海の火種の1つの最前線に身を置く中越両国の漁師たちにさらなるプレッシャーを加えた。 中国の海での長年にわたる乱獲により、リャンさんのような漁師たちは中国が支配している海域の周辺

    荒れる南シナ海、政治的な嵐に巻き込まれる漁師 中国とベトナムの領有権争い:JBpress(日本ビジネスプレス)
  • ロシアと西側:貿易戦争の可能性:JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2014年8月16日号) 貿易戦争は「メニュ」ーに載っているか? モスクワのレストランで、もうすぐ新しいメニューが登場するかもしれない。「ベラルーシ産」のムール貝がそれだ――。 これは、ロシアが対ロ制裁を発動した国々からの料品輸入を遮断した8月5日以降巷で飛び交っている、少々ソ連風の冗談だ。欧米からの魚介類の輸入は禁止されたが、内陸国のベラルーシにはまだ出荷が可能で、そのベラルーシはロシアと無関税貿易圏を形成している。多くの人は、数十年前に行われていた闇市場の密輸への回帰を予想している。 今年3月、ロシアによるウクライナ介入を巡り、米国と欧州連合(EU)が最初に限定的な制裁に踏み切った時、ロシア高官の反応は素っ気ないものだった。セルゲイ・ラブロフ外相は、ロシアは「ヒステリックに」報復措置で対抗することはないと述べた。しかし先月、西側がロシアの国有銀行なども対象とする広

    ロシアと西側:貿易戦争の可能性:JBpress(日本ビジネスプレス)