香港(CNN) 中国では日本人学校に通う男児(10)の殺害事件を受け、怒りの声や過激なナショナリズムの高まりを巡る内省の動きが広がっている。一部では反日感情や「憎悪教育」をあおったとして、政府を批判する向きもある。 幼い命が失われた痛ましい事件は、アジアの2大経済大国である日中の複雑な関係に改めてスポットライトを当てた。現在の日中関係を形作っているのは、戦時中の歴史や中国の台頭で変化する力関係だ。 日本人の父親、中国人の母親のもとに生まれた男児は18日、中国南部深圳の学校に登校する途中、刺されて亡くなった。日本人の子どもへの刃物による襲撃はここ数カ月で2度目、外国人に対する襲撃は3度目だった。 中国当局はそれぞれの事件の動機を公表することを控え、どの国でも起こりうる「個別の事案」だとしている。 だが一部の深圳市民やネットユーザーの間では、中国有数の国際色豊かな都市で白昼起きた事件を受け、国